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【ランキング】読み間違い漢字 第1位は「○離れ」 ~慣用読みは誤用?正解?~

読了までの目安時間:約 8分

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【朝礼ネタ】これは衝撃!「実は読み間違えている漢字ランキング」


間違い今回の朝礼ネタは、「読み間違いの多い漢字」。

日本最大級のランキングサイト“gooランキング”で発表された「実は読み間違えている漢字ランキング」。第1位が衝撃的な言葉「○離れ」だったこともあり、ご覧になった方も多いかもしれません。

以前、『日本語誤用ランキング(当サイト内記事)』として「間違った意味で使われる言葉」と「言い間違いされる言葉」を取り上げましたが、その時同様の「えっ!?」「まじか!」連続のランキングでした。

では、ご覧ください。




「実は読み間違えている漢字ランキング」トップ10


まずは、答え(読み方)を伏せて、今回トップ10にランクされた『問題の漢字』を並べてみます。さあ、読んでみてください。

1位 乳離れ6位 漸く
2位 貼付7位 早急
3位 続柄8位 間髪
4位 礼賛9位 代替
5位 依存心10位 一段落


・・・

・・・

・・・

いかがでしたでしょうか? では、答え合わせです。

ここを押すと答えが表示されます

1位に輝いた「乳離れ」という言葉は、本来「離乳」(最近では「卒乳」「断乳」とも)の訳語として作られたものだそう。また、2位の「貼付」は、正式な「ちょうふ」以外に「てんぷ」と読まれる方も多いと思います。

この、「ちちばなれ」や「てんぷ」という読み方は、“正式には誤読”と判断されますが、“慣用的に使われる読み方(慣用読み)”として広く容認されているようです(詳細後述)。

トップ10以下、48位まで発表されているこちらのランキング。例えば、「出生率」や「他人事」なども入っています。大丈夫ですよね?

・・・

×しゅっせいりつ ○しゅっしょうりつ
×たにんごと ○ひとごと

です。

なお、放送業界において、「他人事」は、「ひと事」または「ひとごと」と表記し、「たにんごと」という読みは原則として使用しないことになっているそうです。

NHK放送文化研究所『「ひとごと(人事)」と「たにんごと(他人事)」』(参考)

・・・

ところで、上記アンケート記事冒頭にこんなくだり。

以前某総理大臣も度々漢字の読み間違いをし、色々なところで皮肉られていたのも久しくありません。

読み間違いだけでなく、話の内容自体も何かと話題になる、ご存知「あの人」です。

「首相 読み間違い」検索結果


“正式な読み” と “慣用的な読み” と “完全な誤読”


改めて、“正式な読み” と “慣用的な読み” と “完全な誤読”。言ってみれば、○と△と×。この「△」、「慣用読み」「当て読み」とも呼ばれ、間違いなくコイツが、漢字の読みに関する様々な疑問の、中心的存在となっているように感じます。

以下、「日本漢字能力検定(漢検)公式サイト」からの参考記事です。

「慣用読み」ってなんだろう? 誤読が認められるようになった漢字①

「当て読み」ってなんだろう? 誤読が認められるようになった漢字②

うーん。知れば知るほどややこしい、ですね。

“正式な読み”を知って「まじか!」「うそだろ?」の漢字


「慣用読み」や「当て読み」が市民権を得てくると、「正式な読み」にむしろ違和感を覚えるという矛盾が生じます。最たる例がこちら。

Q.間違っている読み方が定着していると知らずに使っていた日本語を教えてください(複数回答)

1位 輸入(ゆにゅう)【正】しゅにゅう 66.1%
2位 捏造(ねつぞう)【正】でつぞう 49.1%
3位 惨敗(ざんぱい)【正】さんぱい 48.2%
4位 堪能(たんのう)【正】かんのう 46.9%
5位 漏洩(ろうえい)【正】ろうせつ 46.8%

調査時期:2013年10月26日~2013年11月5日
マイナビウーマン調べ
調査数:男性297名、女性456名
調査方法:インターネットログイン式アンケート

出典元:マイナビウーマン『間違っている読み方が定着していると知らずに使っていた日本語1位「輸入(ゆにゅう)【正】しゅにゅう」』


まじか!うそだろ? と、少しは感じて頂けましたでしょうか。

この5つは、もし現実のテストで【正】を答えても、先生から【×】をもらう可能性が高いかも。そう思えるくらい慣用読みが定着している好例です。

全国の国語の先生方、「慣用読みが存在する漢字の読み問題」は、その問題自体が問題になりかねませんので、改めてご留意くださいませ。


誤用だらけの日本語 ~参考記事の紹介と完全な息抜き~


「漢字の読み方」については、そろそろお腹いっぱいかもしれません。

そこで「読み方以外の日本語の誤用」に関する記事を紹介させて頂きますので、もし、気になるものがありましたら、ぜひあわせてご覧ください。


同じ誤用でも、こちらは、サラッと読めてクスッと笑える誤用や勘違いです。息抜きにどうぞ。


・・・

最後は笑って済みますが、それ以外は笑って済ませるには少々リスクを伴う「身近な誤用」の数々。

ただ、相手の間違いに気付いても、普通に会話やメッセージのやりとりが成立している中で水をさすのは、なかなか忍びないもの。良かれと思って指摘した結果、相手に不快な思いをさせてしまうことも、十分にあり得る話。

・・・

なお、「ありえる」も慣用読み。正式には「ありうる」です。って、もういいですね。

今後、相手の誤用に気付いた際は、揚げ足取り扱いを受けない程度に、さりげなく機会をうかがった上での指摘を心掛けましょう。


 

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