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【朝礼ネタ】「日本人の知らない日本語」が売れた理由
今回の朝礼ネタは「日本人の知らない日本語」。ご存知の方も多いかも知れませんね。
シリーズ(1~3)累計170万部を突破したという
この
「日本人の知らない日本語」。
日本語学校に集まるマジメな外国人生徒たちと、
先生との絶妙なやりとり。
突然、真顔の生徒から、スッパ抜くの「スッパ」って何ですか?
と聞かれて、たじろぐ先生・・・
詳しいレビュー記事を書くつもりはありませんので、一言だけ。
この本は
「外国人が日本語を学ぶための本」ではなく「日本人が外国との違いを楽しむための本」です。結構笑えます。
では、本題です。
「重言」と言う名の誤った日本語
外国の方が日本語の使い方を間違ってしまうのは、当然と言えば当然。
ただ、生粋の日本人でも、おかしな日本語を使っていることは、案外多いもの。
その「本来おかしな日本語」が市民権を得ている場合も多いからややこしいですね。
まず、
重言。こいつが曲者です。
重言(じゅうげん・じゅうごん)と言えば、「馬から落馬する」に代表されるような、
同じ意味の語を重ねた言葉。二重表現、重複表現とも呼ばれます。
他にも・・・
・後で後悔する
・頭痛が痛い
・お金を入金(出金)する
・返事を返す
・尽力を尽くす
・射程距離(射程の「程」は「距離」を意味するため)
・呪いの呪文
・いまだ未完成
一方で、ウィキペディアにこんな記述があるから、ますますややこしくなる「重言」。
慣例上許容されている重言 【 ウィキペディアより 】
(強調の意味を持つ重複)
・一番最初/一番最後
・最後の切り札
(本来は誤用だが、すでに使用が定着しているもの)
・元旦の朝
・過半数を超える
・被害を受ける/被害を被る
・○○感を感じる
本来は誤用だが、すでに使用が定着しているもの。いわゆる市民権を得ている誤用。これ、試験問題に出されたら“○”もらえるんでしょうかね。
どこまでが許容範囲なのか、実に微妙です。
「和製英語」を直訳してみると・・・
外国人の方の理解を苦しめる、おかしな日本語が増殖した原因の1つ。
和製英語。こいつも厄介です。
・サルサソース(「サルサ」はスペイン語でソース)
・フラダンス(「フラ」はハワイ語でダンス)
・チゲ鍋(「チゲ」は韓国・朝鮮語で鍋)
・サハラ砂漠(「サハラ」はアラビア語で砂漠)
・クーポン券「クーポン」はフランス語で回数券、語源は「切り取る」という意味)
・マグカップ(英語では単に「マグ」)
・シーア派(「シーア」はアラビア語で党派)
・アイヌ人(「アイヌ」はアイヌ語で人間)
どれも、1つの固有名詞として普通に使われているものばかりなので、真剣に否定したところで、
誰にも相手にされないと思います。取り敢えず、挙げるとキリがないのでこの辺で。
チゲ鍋あたりは、その間違いを熱心に否定している人を見かけないこともないですが、
あんまり、揚げ足を取るように相手の言葉を否定ばかりしてたら、おそらく嫌われます。
世の中、漢字や言葉が読めても、空気が読めないと・・・
ま、言葉違い以前に場違いってことで、人様への指摘はほどほどにしましょう。
ただ・・・
今回ご紹介した「重言」「和製英語」のような、笑って許される範囲の誤用なら問題ないのですが、
明らかに間違った日本語を長年使い続けているにも関わらず、それに自ら気付くことなく、
また誰から指摘されることもなく、実は大事な場面で恥をかき続けていた・・・なんて事態はできるだけ避けたいもの。
◆「僅かな時間も無駄にしない様子」を「寸暇を惜○○○」と言いますが、
A.寸暇を惜しんで B.寸暇を惜しまず さてどっち?
◆「にやける」の意味、大丈夫ですか?「にやける」「失笑」「姑息」など誤用多数の言葉たち ~文化庁国語世論調査より~もし不安な方は、↑こちらの記事で答えをご確認ください。私、かなり誤用してました。
こうした「間違った日本語」。朝礼ネタや会話ネタとしても大変重宝します。
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