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【朝礼ネタ】年賀状のNG・タブー ~「新年あけましておめでとう」は間違い?~

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【朝礼ネタ】年賀状のNG・タブー 誰も指摘してくれないから、ずーっと気付かない


郵便局今回の朝礼ネタは「年賀状」。

12月25日までに出せば1月1日に届く年賀状。

ただし、12月26日~12月28日までに出した年賀状も「できる限り元日にお届けできるよう取り組みます」と日本郵便株式会社。

“できる限り”…

政治家が好みそうな言葉ですので、何とも言えませんが、努力はして頂けるようです。ただ、同じ努力なら、12月25日までに出し終える努力を優先した方が良さそうですね。

とは言え、何かと後回しになってしまいがち。また、意外な人から届くことも多い年賀状。さすがに無視は忍びないということで、急いで返信なんてこともよくある話です。
(1月7日「松の内」までに届くようなら年賀状、1月7日を過ぎてしまうようなら寒中見舞い)

ただ、急いで返信するあまり、年賀状のNG・タブーとされる内容のオンパレード。なんてことだけは避けたいですね。





年賀状のNG・タブー 「新年あけましておめでとうございます」


「新年あけましておめでとうございます」は間違い。

・・・

と主張される人が多数のようです。

・「新年」と「あけまして」の意が重複するからという見方
・「あけるのは新年ではない」という見方
 (梅雨明け、連休明け、夜勤明け等からも「あける」のは新年ではなく旧年)

その他諸説あるようですが、上の2つ(特に重複)の理由から「新年あけましておめでとう」は
単に「あけましておめでとう」にするか「新年おめでとう」にするのが無難
という論調のようです。

本来間違った使い方でも、それが圧倒的多数の場合、間違った使い方が市民権を得て定着してしまう
こともあるから、日本語って難しいですね。
現に「新年あけましておめでとう」も間違いではないと主張される方も少なくありません。

少々余談ですが、「一所懸命と一生懸命」「T字路と丁字路」などもその仲間と言えます。

一生懸命と一所懸命の違い 正しく説明できますか?(参考記事)

年賀状のNG・タブー 「1月1日元旦」


1月1日元旦 1月元旦

これもよく指摘される年賀状のNG。典型的な「重複」。
これは、諸説ある「新年あけましておめでとう」と異なり、完全な誤用です。

元旦 = 元日の朝(「旦」は「朝・夜明け」の意)

馬から落馬する、後で後悔する、一番最初などといった表現に代表される二重表現、重複表現。
正式には重言(じゅうげん・じゅうごん)と呼ばれ、本来誤用でありながら日常に溶け込んでいます。

「日本人の知らない日本語」ってご存知ですか? ~「重言」「和製英語」の勘違い~(参考記事)

日常に溶け込んでいるとは言え、間違いは間違い。改めて気を付けたいですね。

年賀状のNG・タブー 「賀詞(がし)の重複と使うべき相手」


賀詞は、大きく分けて2つ。
漢字のみで構成された賀詞(1文字、2文字、4文字)と、文章としての賀詞。

◆漢字1文字の賀詞

「寿」「福」「賀」「春」など

◆漢字2文字の賀詞

「賀正」「賀春」「迎春」「新春」「頌春(しょうしゅん)」など

◆漢字4文字の賀詞

「謹賀新年」「恭賀新春」「新春来福」など

◆文章としての賀詞

「あけましておめでとうございます」「新年おめでとうございます」
「新春のお慶びを申し上げます」など

原則として、1文字、2文字の賀詞は、4文字の賀詞を略したものになり、上司や先輩等、
目上の人に使ってはいけない
とされています。

1文字や2文字の賀詞のみでは「敬意」を含まないというのがその理由。こんなイメージです。

「寿」=「めでたい!」⇒ 上司「何が?」
「新春」=「新しい春です!」⇒ 上司「だから?」

上司に「あけおめ」「ことよろ」とまでは言わないまでも、↑は、やってしまってませんか?

また、賀詞の重複がNGであることは言うまでもありませんね。
漢字の賀詞と文章の賀詞の組み合わせも、もちろん重複(NG)となります。

「賀正」等が予め印刷されている年賀状に、「あけましておめでとうございます」と手書き。
↑これ、結構ありがちですので今一度ご確認ください。

年賀状のNG・タブー 「句点・読点」


年賀状には句読点をつけないというのが、正式で改まった形とされています。

その昔、日本語には句読点が存在せず、教育の普及に伴い誰でも文字を読めるよう区切り・
切れ目(句読点)が付けられるようになりました。

年賀状に限らず、慶事の挨拶状や表彰状などにおいては「喜ばしいことは区切りなく続いた方が良い」
という意味合いから、句読点を用いない方が好ましいとされるようになったようです。

年賀状のNG・タブー 「A Happy New Year」


英語を習いたての中学生の頃、乱用した記憶のあるこのフレーズ。

改めて「A happy new year!」をそのまま訳すと「楽しい新年!」(おめでとうの意がない名詞)。

相手に向かって「楽しい新年!」では日本語としておかしいですね。
卒業!入学!誕生日!結婚!って「名詞だけ」叫ばれても、相手は返答に困ります。

ですので、年賀状における「新年おめでとう!」は「Happy new year!」が正解。
不定冠詞の「a」はいりません。

なお、「A Happy New Year」は、
「I wish you a happy new year.」「A happy new year to you.」を短くした表現。

年が明ける前(年内)に使えば「よいお年を」的な意味となります。
クリスマスでの定番表現「Merry Christmas and a happy new year」(メリークリスマス。
そしてよいお年を)が独り歩きしてしまった結果かもしれませんね。

年賀状のNG・タブー 「去年(忌み言葉)」


去年の「去」は忌み言葉であるため、年賀状では昨年・旧年と表記する。
と、これは有名な話ですね。

また、「枯れる」「衰える」「破れる」「失う」「倒れる」「滅びる」などは使いません。
といった注意書きもよく見受けられますが、よほどの悪意がない限り、これらの言葉は普通
年賀状にはでてきません、ね。

では、以下の漢字はどうでしょうか?
年賀状に限った忌み言葉ではありませんが、
文中にさりげなく混ざっていてもおかしくない漢字たちです。

「無」「別」「帰」「終」「切」「忙」

・・・

年賀状のNGやタブーは、相手からその間違いを指摘されることは、まずありません。
だから本人は、何年、何十年も気付かないままだったりします。

会社宛の年賀状、「〇〇株式会社御中 △△様」と、ご丁寧に敬称を2つも付けてくださる方、
毎年、結構見かけます。

実際、「間違ってますよ」などとは、なかなか言えないものですからね。逆も然りなわけです。
年賀状のシーズン、「意外なNG」について朝礼などで話題に取り上げてみてはいかがでしょうか?



 

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