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【そのまま使える朝礼ネタ】ジャネの法則(ジャネーの法則)「1年あっという間だね」の言い過ぎは実は危険!?
そのまま使える朝礼ネタ ~朝礼スピーチの切り出し・つかみ~
おはようございます。
今年の朝礼も残すところ、あと〇回となりました。
年末を迎えると決まってですね、
「1年って早いなー。」なんて声があちこちから聞こえてきます。
忘年会の席なんかでもですね、上司が部下をつかまえては、
「20代なんてホントあっという間だぞ!」
「それこそ、30代なんて一瞬だぞ!」と余計なお世話。
なんて言っては失礼ですね。まあ、「一瞬」というのは大袈裟にしても、皆さんも、年を追うごとに1年が短く
感じられるようになったと思うこと。実際にあると思うんですね。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、
この「年を取るほど1年が早く感じるようになる現象」、
実は名前があってですね、
「ジャネの法則(ジャネーの法則とも)」と呼ぶんです。
(参考:リンク先は「ジャネの法則(ジャネーの法則)」を詳しく解説した別記事です)
そのまま使える朝礼ネタ ~朝礼スピーチの本題・展開~
そもそも、ジャネの法則の「ジャネ」というのは、
この法則を発案した人物の名前なんですが、そのジャネ氏は、
1年の長さというものをこんなふうに説明したそうなんですね。
50歳の人にとっての1年の長さは人生の50分の1。
5歳の人にとっての1年の長さは人生の5分の1。であると。
要するに
「今年1年」というのは、「自分の年齢分の1年」。
なので、年を取ればとるほど、1年の比重と言えば伝わりますかね、
それが段々と小さくなっていくというわけなんです。
至ってシンプルな説明ですが、これだけでも何となく理解頂けたんじゃないかと思います。
で、時間を長く感じたり短く感じたりするのにはですね、この「1年の比重」以外に、
もう1つ大きな要因があるんですが、何だと思いますか?
・・・
それは、
日々の充実感や新鮮さです。
あくまで一般論ですけど、普通、幼い頃と言えば、単純に毎日が新鮮。
やることなすこと初めての出来事が多くてですね、常にワクワク・ドキドキ状態。
一方、僕ら大人、社会人。ややもすると毎日が単調になりがちです。
いざ1年を振り返ってみてもですね、特別真新しい出来事などそんなには出てこない。
ちょっと想像してみて頂きたいんですが、
今年はあんなこともあったし、こんなこともあったなー。と、非常に中身の濃かった1年とですね、
これといって何もなかった平凡な1年。後から振り返ってみれば、そりゃあ、何もなかった1年の方が
あれこれ思い出すことがないわけですから、あっという間に感じるはずです。
なので、ここ何気に重要だと思うんですが、「1年早いなー」とか「1年あっという間だなー」
というセリフ。
これ、
裏を返せば、「今年も単調だったなー」と言ってるのと同じだったりもするわけです。
僕自身、このことをある人から教わった時に、かなり
ドキッとした覚えがありましてですね、
以来、不用意に「1年早いなー」と連発しないよう気を付けてたりします。
そのまま使える朝礼ネタ ~朝礼スピーチの結び・オチ~
さて最後にしますが、ジャネの法則。
誰しも年齢には逆らえないですから、1年の比重という意味では、
僕ら大人がいくら頑張ったところで、子供たちに敵うわけありません。
でもですね、毎日を充実させるという意味では、僕ら大人の方が、
子供たちよりも、はるかに選択肢や可能性が多いはずなんですね。
それを証拠に、皆さんも子供の頃、
「大人っていいなぁ」とか
「早く大人になりたいなぁ」とか、
思ったり言ったりしたこと、絶対あると思います。
・・・
で実際、大人になってみた今、どうだろう?なんて考えてみるとですね、
当時とは反対に
「子供はいいなぁ」とか
「子供の頃に戻りてーなー」とか。
これじゃあ、1年の比重で見ても、日々の充実感で見ても、子供に劣ってしまってるわけですから、
時間が早く感じてしまうのも仕方がないわけですね。
どうしても充実感というと、何か特別な出来事を想像してしまいがちだと思うんですが、
こうして毎日、目の前に自分のやるべき仕事があるというのも、少し見る角度を変えれば、
十分充実感に値すると思いますし、要はその人の考え1つだと思うんですね。
案外、当たり前すぎて見落としてしまっているような充実感が多いというのも、大人ならではです。
充実していないんじゃなくて、充実に気付いていないだけだとしたら、もったいないですからね。
ちょうど1年の節目、皆さんもぜひ、日々の充実感を再確認して頂くとともにですね、
もちろん強要はしませんが、
「1年って早いなー」というセリフの言い過ぎには気を付けて
頂ければなと思います。
ジャネの法則の話から少し脱線してしまいましたが、まずは、目先、残り少ない年末までの営業日。
くれぐれも体調管理と事故には気を付けて頂いてですね、いい形で来年につながるよう、
気を引き締めて頑張っていきましょう。
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これはおかしい。
忙しい時、集中した時、充実した時間は
あっという間にすぎる。
病院の待ち時間、つまらない講演、退屈な時間は
長く感じる。
>裏を返せば、「今年も単調だったなー」と言ってるのと同じ
たとえ単調な仕事でも、集中してやってれば、時間もわすれる。
どう考えても、あっというまに過ぎた=退屈な時間
とは思えない。
通常、年末の挨拶でよく出てくる「あっというまの一年」
も同様の意味で使われる。
この記事は真逆の解釈をしている。
aifさん
貴重なご指摘、ありがとうございます。
aifさんの仰る通り、退屈な時間は長く感じるものです。
当記事だけをご覧頂くと、確かにaifさんのご指摘通り、矛盾を感じられてしまうかもしれません。
ジャネーの法則については、こちらの記事でもう少し詳しく触れています。
https://netacon.net/neta/353001119.html
ジャネーの法則は「主観的に記憶される年月の長さ」を指したものであって、「今現在進行している時間の体感速度」を指したものではないという部分に着目して書かせて頂いた記事です。
充実した一年を送った人の方が、その場その場の時間は「あっというま」に感じますが、その1年を振り返ってみた時は、あれこれと思い出せる出来事が多く、ジャネーの法則でいう「主観的に記憶される年月の長さ」は、「単調な一年を送った人」に比べ、長く感じる傾向があるといった内容の記事です。
具体的には、
A.毎日毎日は、単調で長く感じたけど、1年終わってみると意外に「あっというま」だったな。
B.毎日毎日は、充実していて「あっというま」だったけど、1年振り返ってみると意外に色々あったな。
同じ「あっというま」でも、ジャネーの法則が指しているのは、Aの「振り返った時に感じる時間の長さ」の方。ですので、
> 裏を返せば、「今年も単調だったなー」と言ってるのと同じ
とも、とれると考えました。
誤解を与えてしまうような表現、大変失礼致しました。
今後とも宜しくお願い致します。