読了までの目安時間:約
7分
【朝礼ネタ】「間違った意味で使われる言葉」「言い間違いされる言葉」ランキング ~小学館『大辞泉』調べ~
今回の朝礼ネタは、「間違った意味で使われる言葉」と「言い間違いされる言葉」。要するに「日本語の誤用ランキング」です。
以前、“辞書の日(10月16日※)”を記念し、小学館の国語辞典『大辞泉』編集部から発表された2つのランキング『間違った意味で使われる言葉トップ10』と『言い間違いされる言葉トップ10』。
※「アメリカの学問・教育の父」と呼ばれ、辞書の代名詞でもある辞書編修者ノア・ウェブスターの誕生日(1758年)
各種メディアが報じていたこともあり、ご覧になられた方も多いかもしれませんが、少しだけ見やすく編集してみましたので、改めて。
「間違った意味で使われる言葉 第1位」は、
「〇ッ〇ー」(ベッキー?ガッキー?… 人の名前じゃありませんが「人のこと」です)
「言い間違いされる言葉 第1位」は、
「間が持〇ない」(足もとをすくう、押しも押されぬ、熱にうなされる、これらもトップ10入りを果たした誤用です)
間違った意味で使われる言葉トップ10
ではさっそく、「間違った意味で使われる言葉トップ10」から。
順位 | 間違った意味で使われる言葉 | 本来と異なる意味 【×誤用】 | % | 本来の意味 【〇正解】 | % | 使ったことが無い% |
---|
1 | ハッカー | コンピューターに侵入し、不正行為を行う人 | 77.4 | コンピューターやインターネットにくわしい人 | 12.7 | 9.9 |
2 | 確信犯 | 悪いことであるとわかっていながらする犯罪 | 73.0 | 信念に基づいて「正しいことだ」と思い込んでする犯罪 | 14.9 | 12.1 |
3 | 他力本願 | 自分で努力するのでなく、他人からの助けに期待すること | 68.8 | 自らの修行などによって悟りを得るのでなく、仏の力によって救済されること | 16.8 | 14.5 |
4 | 破天荒 | 豪快で大胆不敵なようす | 68.3 | だれも成し得なかったことをすること | 13.8 | 17.8 |
5 | 姑息(な手段) | ひきょうであるさま | 62.6 | 一時しのぎであるさま | 19.4 | 18.0 |
6 | 失笑する | 笑いも出ないくらいあきれる | 61.8 | 思わず笑い出す | 26.6 | 11.6 |
7 | 敷居が高い | 高級すぎたり、上品すぎたりして、入りにくい | 61.7 | 相手に不義理などがあって、その人の家に行きにくい | 27.8 | 10.5 |
8 | (話の)さわり | 話の最初の部分 | 59.1 | 話の要点 | 25.8 | 15.2 |
9 | なしくずし | 物事が曖昧なまま進んでいくこと | 57.3 | 物事を少しずつかたづけていくこと。徐々に物事を行うこと | 13.9 | 28.8 |
10 | 悪びれる | 虚勢を張って悪事を働いても悪いと思わない態度をとる | 55.3 | 恥ずかしがったり、卑屈な態度をとる | 25.6 | 19.1 |
【小学館『大辞泉』調べ】
言い間違いされる言葉トップ10
続いて、「言い間違いされる言葉トップ10」。
順位 | 言い間違いされる言葉 | 本来と異なる言い方 【×誤用】 | % | 本来の言い方 【〇正解】 | % | 使ったことが無い% |
---|
1 | 途切れがちの会話などを、うまくつなぐことができない | 間が持たない | 68.3 | 間が持てない | 15.3 | 16.4 |
2 | 激しい語気の声を出す | 声を荒らげる(あらげる) | 63.9 | 声を荒らげる(あららげる) | 45.6 | 20.5 |
3 | 相手のすきをついて失敗させる | 足もとをすくう | 61.3 | 足をすくう | 20.5 | 18.2 |
4 | 陣頭に立って指図をする。指揮する | 采配(さいはい)を振るう | 58.7 | 采配(さいはい)を振る | 18.2 | 23.2 |
5 | 激しく怒る | 怒り心頭に達する | 54.3 | 怒り心頭に発する | 22.8 | 22.9 |
6 | どこへ出ても圧倒されることがない。実力があって堂々としている | 押しも押されぬ | 52.0 | 押しも押されもせぬ | 25.1 | 22.9 |
7 | 病気で高熱のためにうわごとを言う。前後を忘れて夢中になる | 熱にうなされる | 51.8 | 熱に浮かされる | 28.5 | 19.7 |
8 | 最高にすぐれていると思っても、さらにすぐれたものがある | 上には上がいる | 51.1 | 上には上がある | 33.8 | 15.1 |
9 | 相手を喜ばせるような振る舞いをする | 愛想を振りまく | 49.3 | 愛嬌を振りまく | 30.2 | 20.5 |
10 | 欲しいものを得ようとして働きかける | 食指を伸ばす | 40.5 | 触手を伸ばす | 26.8 | 32.8 |
【小学館『大辞泉』調べ】
赤い数字が誤用率50%超え。
「間違った意味で使われる言葉」においては、トップ10全て過半数の人が誤用しているわけですね。
間違った意味で使われる言葉ランキング 第1位は「ハッカー」と判明!(ニュース参考記事)
国語世論調査で毎年いじられる「誤用」たち
平成7年から毎年実施されている、文化庁による「国語世論調査」。毎年、調査結果は各種メディアでも取り上げられるので、ご存知の方も多いと思います。
例年、「読む力」「書く力」「話す力」「聞く力」がそれぞれ試されるわけですが、どの項目においても『低下していると思う』が多くを占めているようです。
以下、「誤用」がテーマの当サイト内記事です。気になるネタがありましたら、あわせてご覧になってみてください。
さて、今回発表された「間違った意味で使われる言葉」と「言い間違いされる言葉」。それぞれのトップ10。誤用率、いかがでしたでしょうか?
何年、何十年と、何の疑いもなく使い続けてきた誤用を、急に正すというのは、結構厄介なもの。時間が経てばまた、「あれ、結局どっちだっけ?」となりそうなものです。
誰かに話す、教える、聞いてもらう。一般的に、インプットしたことはアウトプットすることで強化されるといいます。
・・・
話の間が持てない時、試しに、「桃太郎のさわり、話してみて」と相手に振ってみる。
今回のアンケートが正しければ、過半数の人が「むかしむかしあるところに…」と答えてくれるはず。悪びれることなく、嘲笑気味にすかさず否定してみる。
足をすくわれた相手が、怒り心頭に発し、声をあららげてきたら、目いっぱいの愛嬌を振りまいて、互いの失笑を誘ってみる。
これを確信犯と呼ぶかは微妙なところ…
と、かなり不自然な文章ですが、忘れないうちに実際にアウトプットしてみないことには、誤用ってなかなか直らないですね。
この記事をシェアする。あとで読む。
今ご覧頂きました『【ランキング】「間違った意味で使われる言葉」「言い間違いされる言葉」 第1位は?』が、お役に立ちましたら、ぜひシェアをお願いします。
あわせて読みたい関連記事です。
人気記事をチェック!
読みたい記事を一覧から探す。
Facebookページ/Twitterで最新情報をチェック
言い間違えを指摘しているサイトが、「過半数超え」なんて使っちゃだめでしょ。
通りすがりさん
貴重なご指摘を頂戴いたしまして、
誠にありがとうございます。
仰る通り「頭痛が痛い」のレベルでした。
恥ずかしい限りです。
早速、修正させて頂きました。
今後ともお気付きの点がございましたら、
ご教示のほど、宜しくお願いいたします。
こういう記事の間違いを修正することを「修正させて頂きました」はいかがなものでしょう。
【「~(さ)せていただく」「~させていただく」「~せていただく」の悪い実例〈1〉〜〈4〉】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2994.html
誰の許可を得たわけでもありませんから、「修正いたしました」が無難でしょうね。
ついでに書くと「頂きました」も「いただきました」のほうが一般的でしょう。フツーの人が書くなら、どちらでもよいのでしょうが。
tobirisuさん
貴重なご指摘、恐れ入ります。
> 誰の許可を得たわけでもありませんから、「修正いたしました」が無難でしょうね。
以下は、書き手の言い訳として受け流して頂ければ幸いです。
まず、今回私が使用した「修正させて頂きました」の場合…
自らミスに気付き、修正した場合は「修正いたしました」、第三者からの指摘に基づいて修正した場合は「修正させて頂きました」が、仮に正解(無難)だとしますと、私は、私のミスをご指摘頂いた「通りすがりさん」という第三者に対し、敬意を表しています。
ですので、「~(さ)せていただく」は、tobirisuさんのご指摘の通り、「誰か」対象あっての言い回しであることに、全く異論はありません。
ただ、仮に「通りすがりさん」の存在がなくても、私は、「~(さ)せていただく」を使用していたかもしれません。
その理由です。
「~(さ)せていただく」を使う場面というのは、大概、声に発する場合でも、活字として書き記す場合においても、前者であれば聞き手、後者であれば読み手が存在しているものです。
その不特定多数の聞き手や読み手(=「誰か」)に対し、謙譲表現を使用すること自体は間違っていないように思います。
また、「いたしました」も、そもそも謙譲表現ですので、相手が存在しない場合の使用は、やはり不自然です。
ですので、『独り言』や『自分以外に読む人がいない日記』などに、「~(さ)せていただく」「~いたします」は、おかしいですが、ブログなど「誰か」の目に触れる書き物であれば、どちらの表現も間違いではないように感じます。
というのが、当方の見解です。
・・・
> ついでに書くと「頂きました」も「いただきました」のほうが一般的でしょう。
こちらのご指摘については、『「下さい」と「ください」の違い』に似ているかもしれませんね。
【朝礼ネタ】「ください」と「下さい」使い分けしてますか?
(当サイト内記事です)
tobirisuさんも仰っております通り、私自身も『「いただきました」のほうが一般的』という認識がございます。
勝手なマイルールで恐縮ですが、ここはブログですので、「使い方の正誤」より「読みやすさ」を優先しています。
「~させていただきます」と「~させて頂きます」
ひらがなばかりが続く前者より、後者の方が、パッと見、読みやすいかな、というだけの話です。すみません。
・・・
軽く受け流して
頂くいただく(笑)には、少々長過ぎる文章になってしまいましたが、tobirisuさんのご指摘のおかげで、色々と気付きが得られました。編集、ライターのお仕事、ぜひ頑張ってください。
改めまして、貴重なコメントありがとうございました。
つまらないインネンをつけている思われるのは不本意ですが……。
いくつか誤解があるようなので、再度コメントします。
当方は〈誰の許可を得たわけでもありませんから、「修正いたしました」が無難〉と書きました。
まず大前提として、「修正させて頂きました」が「間違い」などとは書いていません。「正誤」の問題ではないからです。「正解」と「無難」はかなり違っています。
〈「誰か」対象あっての言い回しであること〉とも書いていません。
文章であれ、発言であれ、対象があるのは当然なので、そんなことをわざわざ書く気はありません。
さらに書くと〈自らミスに気付き、修正した場合は「修正いたしました」、第三者からの指摘に基づいて修正した場合は「修正させて頂きました」が、仮に正解(無難)〉というのはどこから出てきた話でしょうか。
問題は「許可」の有無です。文化庁の「敬語の指針」が発表されて以来、「〜(さ)せていただく」は「許可」と「恩恵」を伴うときに使うべき、というのがほぼ定説になった感があります。
個人的には「敬語の指針」の記述には疑問があります。
よくある誤用32──敬語編2「~させていただく」(「~させていただきます」も同様)
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n132890
世間は「〜(さ)せていただく」を目のカタキにしているようで、「させていただきます症候群」などというもっともらしい言葉もあるそうです。たしかに過剰な「〜(さ)せていただく」は避けたほうが無難です。
当方は使い方しだいと思っています。
今回話題にしている例は「許可」の要素は感じられません。そうなると一方的で過剰な例になるかと。「実家に帰らせていただきます」の類いに近いような。
「頂きました」と「いただきました」は、「下さい」と「ください」に近いかもしれません。
「下さい」と「ください」に関しては下記をご参照ください。
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2704.html
どちらも補助動詞を感じにする理由はありません。
〈「使い方の正誤」より「読みやすさ」を優先しています〉
繰り返しますが「正誤」の問題ではありません。ただ、この考え方も立派な方針だと思います。ただし、「読みやすさ」の基準ってなんなのでしょう。
「ご連絡させて頂きました」は漢字が読みやすい。
「ご連絡いただきました」はひらがなが読みやすい。
それは単なる主観では。
そういう曖昧さを排するために、公文書は動詞と補助動詞を使い分けているのでしょう。マスコミなどもほぼ同じです。
そういった前提で、当方は〈「いただきました」のほうが一般的〉と書きました。
主観で「漢字のほが読みやすい」とお考えなら、それで構わないでしょう。
ただ、こういうブログでは避けてほしいなぁ、とは思います。
tobirisuさん
改めましてのコメント、ありがとうございます。
> 以下は、書き手の言い訳として受け流して頂ければ幸いです。
> 仮に
> 勝手なマイルールで恐縮ですが
ここを前提にもう一度、私からの先の返信を読み返していただけると嬉しいです。
・・・
私自身が誤解や拡大解釈していた点につきましては、素直に反省し、今後に活かしていきたいと思います。
正直、最初に頂いたコメントで、少々「上から」の物言いに、身構えてしまったのも事実です。結果として、tobirisuさんに不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
そして今回、そんな私に対し、単なる不満を返すのではなく、更なる論拠を持って正しく解説してくださる姿勢に、驚かされました。
最後の「こういうブログ」は、誠に勝手ながら褒め言葉と解釈させていただきました。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
双方大人気ない。
日本語の使い方の前に推敲を覚えるべき。
ぶっちゃけさん
仰る通りですね。
記事本文のみならず、コメント欄も含めまして、これまで以上にしっかりと推敲を行うよう心掛けて参ります。
客観的にぶっちゃけていただいたことで、気付きが得られました。
貴重なご指摘、ありがとうございました。
一番は批判でしょう。
非難や否定代わりに使われていますが
本来の意味は批判が生まれた時のきっかけとなった批判哲学のように
事実に基づいて判断することです。
石坂さん
貴重なコメントありがとうございます。
確かに「批判」と聞くと、マイナスイメージが強いですね。
改めて「批判」の意味を、goo辞書から引用してみます。
石坂さんの仰る「批判哲学」とは正に引用「3」のことですね。
ただ実際は、引用「2」の意味のみが独り歩きしている印象を強く受けます。
言葉の意味は、多数決で決まるものではありませんが、周囲の誰もが同じ主張をしていると、ついつい自身も迎合してしまいがちですので、気を付けないといけないですね。
少々余談で恐縮ですが…
言葉の「意味」ではなく「読み」に関しては、本来間違っている読みが、多数決に押し切られる形で、公に認められるようになった「慣用読み」(「貼付」「早急」など)も多く、非常に紛らわしいです。
【ランキング】読み間違い漢字 第1位は「○離れ」 ~慣用読みは誤用?正解?~(当サイト内記事)
私自身も、「批判」にマイナス印象しかなかった一人でしたので、石坂さんからのコメントのおかげで、認識を改めることが出来ました。
改めまして、ありがとうございました。
管理人さんの言葉の意味は多数決で決まるものではない…
確かに正しい事だとは思いますが現代社会においてそれは合理的なのでしょうかね?
もちろん、多数決なんかで言葉の意味が変わってしまうのはふざけた話ではあると思うのですが日常会話において本来の言葉の使い方を気にして生活する事が良いとは思えないのです
言葉はあくまでもコミュニュケーションのツールであって、それを使う者同士が共通の意味で認識していたら本来の意味は知らずともコミュニュケーションは成立しますよね
ただここで問題なのが間違った意味で認識している過半数の人間と本来の意味で認識している人間とのすれ違いが起きてしまうことですよね
正直、ここまで書いてなんですが私自身どうすれば良いのかさっぱりわかりませんが管理人さんはどうお考えなのでしょうか?
学生ですさん
コメント欄の内容にまでお目通しいただき、大変恐縮です。
> 使う者同士が共通の意味で認識していたら本来の意味は知らずともコミュニュケーションは成立しますよね
その通りですね。
そもそも、その場には間違いを指摘する人がいないわけですし、何の問題もないと思います。
(客観的に正しいか正しくないかは、私にも分かりません…)
> 間違った意味で認識している過半数の人間と本来の意味で認識している人間とのすれ違い
学生ですさんの仰る通り、会話の主目的は「コミュニケーションの成立」ですので、相手の間違いを指摘することで、会話の流れを断ち切ってしまうようでは、有効な指摘とは言えませんね。
一方、会話の相手が気心知れた近しい友人の場合には、指摘してあげることで、寧ろ感謝されることがあるかもしれません。
ですので、「間違いを指摘することの必要性」についてはケースバイケースかと思います。
ただ日常、「間違いを指摘する必要がない会話」の方が圧倒的に多いと思われますので、結果として、間違いに気付ける機会のない人が多数を占め、今回のような集計結果につながっているのかもしれませんね。
> 正直、ここまで書いてなんですが私自身どうすれば良いのかさっぱりわかりませんが
すみません。最後にそのお言葉、そのままお借りいたします(苦笑)
誤用のランキングに、ベスト(best goodの最上級)を使用するのはいかがなものか?
最も優れた誤用ワードとは!?
言葉を勉強し使い方を訓練しているマスコミでさえ、犯罪・事件のベスト10なんて、いまだに言っているのをたまに聞くと、被害を受けられた方々に申し訳ないのではと思います。
日本風にアレンジされた英語は数知れずとはいえ、誤用を問い正す良い記事なのですから、推敲も慎重にお願いします。
チョビタさん
ご指摘ありがとうございます。早速修正いたしました。
「トップ10」という表記で統一しておりましたつもりが、何故か1ヶ所のみ「ベスト10」となっておりました。
> 誤用を問い正す良い記事なのですから
僭越ながら、最後にお褒めの言葉まで添えていただき、大変恐れ入ります。
恥ずかしい話ですが、これまでに頂戴いたしましたコメント内容からもお分かりいただけます通り、チョビタさんはじめ、多くの方々のご厚意に支えられ、今に至ります。
今後とも宜しくお願いいたします。
昨今では、誤用の指摘が多く見られるようになってきましたね。
その一方で、その言葉の意味をよく調べると、その意味も引用の1つに含まれていたり、昔はその意味として使われていたが言葉の意味が変わった等々。
そういう事情もあり、どちらが正しかったのか忘れてしまうと、その言葉の使用を避けるという本末転倒なことにも。
管理人さんもご存じと思いますが、時代とともに意味が変わってきた言葉は数えきれない程あります。
自分が思うに意味が変化した言葉というのは、誤用から発展したものではないかと思っています。
現代での誤用が多い「確信犯」を例に出してみると、本来の意味で通じる人は2割ほど、誤用の意味で通じる人は7割ほど。
ここまで誤用の方が定着していると、もはや本来の意味で通じる人の方が稀という事態に。
言い換えれば、誤用としての意味で使った方が大多数の人に意味が通じるんですよね。
冒頭の「誤用の指摘が多く見られる」の話に戻りますが、ネットの無かった時代では、
「確信犯」の意味は、既に現代の誤用としての意味に変わってるんじゃないかなと思います。
誤用の指摘が多いというのは、ネット社会ならではの展開なのかなとも。
誤用を巡った討論になると最終的には
使用する全ての言葉を一つ一つ、余すことなく意味や成り立ちを調べ尽くさないと、
正しく使えているか根拠がもてない。という話になるんですよね、極論ですが。
長文になってしまいすみませんでした。上記全文をもって言いたかったことは、
こまけぇこたぁいいんだよ、意味が通じれば誤用でも正用でもどちらでもいい!
ということです。
(文字や文章に携わる仕事をしてるとそうはいきませんが…)
しゃロさん
貴重なコメントをありがとうございます。
私も正直「こまけぇこたぁいいんだよ」に同意です^^
実際に誤用の指摘が有効な相手は、国語のテストを控えた学生さんくらいかもしれません。
とは言え、テストを作る側も、誤用の方が大多数に支持されているような言葉を設問にすると、それはそれで後々もめそうですしね。
もし私がテストを出す側でも、誤用が多い言葉は意識的に避けてしまうかもしれません。
こうして正しい意味を教える人が身近にいなければ、結局、誤用であることに気付くはずもなく、ますます誤用の方が市民権を得て…
一方、普段の会話で相手の誤用を指摘すると、煙たがられたり、嫌味っぽく聞こえたり、何より会話に水を差してしまいます。
指摘する側もされた側も、あまり心地良いものではないですよね。
結局、1周回って、しゃロさんの仰る「こまけぇこたぁいいんだよ」に辿り着きます^^
私としては、毎年「新語」が生まれるように、既に存在する言葉に「新義」が追加されても何ら不思議ではない気がします。
ただそれを、どう正しく周知するかが問題ですけどね。
これを確信犯と呼ぶかは微妙なところ…⇐ これも間違いですよね?(何が違うかは、このような記事を書かれている管理人さんには、当然お分かりですよね?)
つまりは、間違っていようと正しく使っていようと、相手に伝わればOKって事?
私なりの結論としては、意味が全く異なる場合には正したほうがいい、少しの違いでも意味が伝わるなら、多少は目をつぶる、また相手の語彙力、日本語力を理解した上で、間違いは自分で意味を変換するだけの力をつけて会話する、かなと思います。(なし崩し、などは悪い意味ととらえられる。性癖、もエロい事だけと思われる。)
但し、公の目に触れる文章、例えば雑誌やTVなどは、正しく使うべきと思います。
彼らが間違うから、間違った日本語が蔓延するのだと思います。
今更ですが・・・さん
貴重なコメントをありがとうございます。
今更ですが・・・さんの仰る「結論」について、私もほぼ同意です。
ただ初めて話す相手に対し、結論通りの見極めを瞬時に行うのは相当に難儀すると思いますので、「ほぼ」といたしました。
さて、「確信犯」は記事内の例文(青線囲み部分)の脈絡からしますと、正解でもあり不正解でもあると私は考えています。
「相手の気分を害することなく誤りを正すこと」が主体なら正解。
「相手を蔑むことや気分を更に害すること」が主体なら不正解(誤用)。
と、意図する内容によって解釈が異なるのではないかという考えです。
そもそも、辞書によっても解釈が異なる「確信犯」。例えば…
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E7%A2%BA%E4%BF%A1%E7%8A%AF/
こちらでは、「本来誤用」としながらも「悪いことだとわかっていながら行われた犯罪や行為」を、1つの意味として解説しています。
これでは、誤用が市民権を得てしまうのも致し方ないですね。
> 公の目に触れる文章、例えば雑誌やTVなどは、正しく使うべきと思います。
こちらについては完全に同意です。
とは言え、雑誌やTVにおいても平然と誤用がまかり通ってきた結果が「今」なのでしょうね。
貴重な振り返りの機会をいただき、ありがとうございました。
敷居が高いと間違えた意味で使っていたけど、これから「高級すぎたり、上品すぎたりして、入りにくい」をなんと言えばいいかわからず困った。
名無しさん
「ハードルが高い」
あたりでどうでしょうか?
「間違った意味で使われる言葉 第1位」は、「〇ッ〇ー」
これだけ見たらとあるネズミが思い浮かんだ・・・
匿名さん
とあるネズミw
たしかに「〇ッ〇ー」だと、結構色々な言葉が当てはまりますね。
紛らわしいヒントになってしまい、すみませんでした。
面白かった。それだけでいい
tasさん
>それだけでいい
もし、コメント欄の討論で不快な思いをさせてしまっておりましたら、すみません。
様々な角度からのコメントを頂戴することで、自身の誤りに気付かされたり、新たに学び得る点があったりと、とても感謝しておりますので何卒ご容赦くださいませ。
(いきなりですが名前の通り皆様の苦労を知らずそれをあたかも知っているかのようにコメントさせて頂いている{またはこのような場を設けさせて頂いている}ただのクソガキですので上手い事も難しい事も言えませんが)
先程見た様々な人とのコメントで書いている言葉やその意味などは何処で知ったのでしょうか?
誰かから聞いたのか、何かで調べたのか、教えて頂ければ幸いです。
この場で私のようなクソガキは場違いだと思いますが気にかかったので質問させて頂きました。
(また、この書き込み内で間違った使い方をしているところがありましたら遠慮せず指摘してください。)
名もなきクソガキさん
まずは、お心遣いありがとうございます。
私個人として「場違い」や「間違った使い方」と感じた点は一切ございませんでしたので、どうかお気になさらないでください。
さて、ご質問の「コメントで書いている言葉やその意味は何処で?」ですが…
私の主観や経験則で書いています。
名もなきクソガキさんのご期待にそえるような回答を差し上げることができず、大変恐縮です。
ただ1つ言えることとしましては、コメントをいただきました方には、感謝の気持ちを持って返信を行うよう心掛けています(誹謗中傷や非礼が目立つコメントは除きます)。
当ブログもそうですが、偶然目にした「誰が書いたかも分からないようなブログ記事」。
その記事に対し実際にコメントを残される方って、100人中1人いるかいないかじゃないでしょうか?
ですので、コメントをいただける方は、とても貴重でこの上なく大切な読者様です。
この「コメントをいただいたことに対する感謝の気持ち」が根底にあると、名もなきクソガキさんの仰る「上手い事」や「難しい事」を考えずとも、批判的・反論的なコメントにも喧嘩腰になることなく返信できたりします。
(もちろん、内心イラっとすることもありますよw)
ご質問の答えになっていないかもしれませんが、少しでもご参考になれば嬉しいです。
今後とも宜しくお願いいたします。