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朝礼スピーチであがる その理由・原因の多くはコレ その対策は?
“あがる”や“緊張する”という現象に限らず、
原因不明の問題をなおすことは、土台無理な話。
場合によっては問題を悪化させかねません。
何が問題なのか分からないことが問題。などとよく耳にしますが、
スピーチの“あがり”や“緊張”もその類だったりしませんか?
原因が分からないから放置。結果、苦手意識だけが無意識の内に増強を重ね…
スピーチなんて大嫌い!と素直に認めてしまう始末。そんな方も多いかもしれません。
そこで、全員に当てはまるとは言えませんが、多くの方に該当すると思われる、
○○のことばかり考えてしまっている結果、スピーチなどであがってしまうという
典型的なパターンについて、少し触れてみたいと思います。
まず、
○○=「自分」です。拍子抜けな答えに聞こえたかもしれませんが、とても重要なことですので、
心当たりのある方はぜひ、意識的に改善してみることをお勧めします。
具体的にはこういうことです。
スピーチですぐにあがってしまう、緊張してしまう人の頭の中はおそらく…
さ、まもなくあなたのスピーチ当番。朝礼開始の呼び声がかかりました。
必要以上に気持ちが高ぶってきました。いい意味での高ぶりは大いに歓迎ですが、
ここでいう高ぶりは、おそらくあなたが歓迎するものではないと思います。
その時、あなたの頭の中は?
●上手く話せなかったらどうしよう
●緊張で声が震えたりしたらどうしよう
●途中で頭が真っ白になってしまったらどうしよう
●顔が真っ赤とかだったらどうしよう
●変な話してバカにされたらどうしようどうしよう、どうしよう、
どうしよう…どうしよう症候群ですか。
・・・
違います。これ、自分勝手症候群です。
ものの見事に「自分」のことしか考えていませんね、今のあなた。
ここで1つ、自問自答してみてください。
スピーチって、誰に対して行うものですか?スピーチをカッコよく決めて、「仕事ができる人」に見られたい。
小難しい話をサラッとやってのけて、「頭がいい人」に見られたい。
分かります。が、
スピーチの出来栄えを評価するのは、あなたではなく聞いている人たちです。
つまり、聞いている人たちにとって「聞き心地のよい話」でない限り、あなたの望む評価など
得られないわけです。
もっと言ってしまえば、あなた自身が気にしている、「
○○だったらどうしよう」なんて、
聞いている人たちからすれば、多くの場合、どうでもいいことなんです。
スピーチで意識すべきは「自分」ではなく「相手」
極端な比較になりますが、スピーチの上手な人の頭の中は、おそらくこんな感じです。
◎どういう内容で話せば相手が理解しやすいだろう
◎どういう気持ちで話せば相手に伝わるだろう
◎どうやれば、みんなが「やるぞ!」という気持ちになってくれるだろう
◎それより何より、自分なんかの話を聞いてくれるなんて、何てありがたいことなんだろうとことん相手側の視点に立った発想です。
用意したスピーチ原稿を、一字一句違わず読み上げるスピーチでは成し得ない発想です。
自分のことばかり考える。更には自分を良く見せようと考える。
これでは、嫌でも緊張します。しない方が不思議です。一発勝負の試合に臨むのと同じです。
一方、相手の気持ちになって行うスピーチは、相手が主体ですから、全く緊張しないとまでは
いかないまでも、自分主体のスピーチとは、まったく別次元の気持ちで臨むことができます。
自分ことしか考えられない切羽詰まった状態と、相手の気持ちを汲めるゆとりある状態の違いです。
◆言葉足らずで上手く伝わらなかったかもしれませんが…
◆不勉強なもので、カッコいい言葉で伝えることはできませんでしたが…
◆僕は本気でこんな風に思ってます!(声を大に、感情を込めて)こんな表現を使っても、しっくりくるのが相手側の視点に立ったスピーチです。
試しに、自分主体の原稿丸暗記の棒読みスピーチで、これらのセリフを組み込んでみてください。
想像して頂ければ分かると思いますが、かなり不自然です。
つまり、伝えたい「言葉」以上に、伝えたい「気持ち」に重きをおいてスピーチすることで、
視点が自分から相手に移動するようになるわけですね。
「見られる側」と「見る側」の違いが “あがり”や“緊張”の正体
スピーチする人=「見られる側」
スピーチを聞く人=「見る側」一般的にはその通りです。さて、スピーチで必要以上に緊張してしまうあなたに質問です。
朝礼当番じゃない日、つまり「見る側」の日も緊張しますか?しませんね。
ですので、
朝礼当番の日も「見る側」になってしまえばいい。というのが、今回の話です。
要するに「相手側の視点に立ってスピーチする」という時点で、あなたは「見る側」なのです。
相手にちゃんと伝わってるかな? どう話せば分かりやすいかな? といった思いは、
相手の表情をうかがいながら、つまり相手を見ながらしゃべらない限り、改善できない部分です。
・・・
スピーチで緊張してしまう人の多くが、相手の目を見て話していないと言われています。でもこれ、見なければ見ないほど、見られている意識が自然と高まってしまうと思いませんか?
まずは、一人一人の目を見てみる。すごく勇気がいる行為ですが、すごく変われるきっかけにも
なります。絶対。
実際に、見てみると相手の方が視線を逸らしたり、人によってはうなずいたりしてくれます。
つまり、こちらが「見る」というアクションを起こせば、何らかのリアクションが得られます。
そして、場数を踏むに従って、そのリアクションに対して、その場でスピーチの軌道修正が
図れるようにもなってくるはずです。
今後、あなたの会社で、あなたに継続的にスピーチ当番が回ってくることが避けられない現実が
あるとすれば、ずーっと、朝礼当番のたびに緊張し続けるか、真剣に「見る側」になれるよう
改善努力してみるか、言うまでもありませんね。
この話を、そんなの無理だよと思うか、ちょっと意識してみるかと受け止めるかはあなた次第です。
何気にこれ、朝礼に限らず、結婚式のスピーチなんかでも同じです。
私自身も、以前、暗記に頼り切ったスピーチで大失敗をやらかしたクチですので、スピーチにおける
極度な緊張で悩まれている方の気持ちは、痛いほど分かります。
半信半疑ながらも試行錯誤の結果、自分の中で「何か」が掴めた瞬間って、嬉しいものです。
あがり症克服 話し方トレーニング ~実は誰も聞いてません~↑ 筆者の失敗談からの気付きです。
スピーチの時、どこ見てますか? ~「心」ってどこにあると思いますか~↑ 心の場所と大きさに意識を向けるだけで…
ご参考まで。
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