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【スピーチのコツ】スピーチであがる原因は、〇〇のことばかり考えているから

読了までの目安時間:約 7分

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朝礼スピーチであがる その理由・原因の多くはコレ その対策は?


節電の夏、緊張の夏
“あがる”や“緊張する”という現象に限らず、
原因不明の問題をなおすことは、土台無理な話。
場合によっては問題を悪化させかねません。

何が問題なのか分からないことが問題。などとよく耳にしますが、
スピーチの“あがり”や“緊張”もその類だったりしませんか?

原因が分からないから放置。結果、苦手意識だけが無意識の内に増強を重ね…
スピーチなんて大嫌い!と素直に認めてしまう始末。そんな方も多いかもしれません。

そこで、全員に当てはまるとは言えませんが、多くの方に該当すると思われる、
○○のことばかり考えてしまっている結果、スピーチなどであがってしまうという
典型的なパターンについて、少し触れてみたいと思います。

まず、○○=「自分」です。

拍子抜けな答えに聞こえたかもしれませんが、とても重要なことですので、
心当たりのある方はぜひ、意識的に改善してみることをお勧めします。

具体的にはこういうことです。





スピーチですぐにあがってしまう、緊張してしまう人の頭の中はおそらく…


さ、まもなくあなたのスピーチ当番。朝礼開始の呼び声がかかりました。

必要以上に気持ちが高ぶってきました。いい意味での高ぶりは大いに歓迎ですが、
ここでいう高ぶりは、おそらくあなたが歓迎するものではないと思います。

その時、あなたの頭の中は?

 ●上手く話せなかったらどうしよう
 ●緊張で声が震えたりしたらどうしよう
 ●途中で頭が真っ白になってしまったらどうしよう
 ●顔が真っ赤とかだったらどうしよう
 ●変な話してバカにされたらどうしよう


どうしよう、どうしよう、どうしよう…

どうしよう症候群ですか。

・・・

違います。これ、自分勝手症候群です。
ものの見事に「自分」のことしか考えていませんね、今のあなた。

ここで1つ、自問自答してみてください。

スピーチって、誰に対して行うものですか?

スピーチをカッコよく決めて、「仕事ができる人」に見られたい。
小難しい話をサラッとやってのけて、「頭がいい人」に見られたい。

分かります。が、

スピーチの出来栄えを評価するのは、あなたではなく聞いている人たちです。
つまり、聞いている人たちにとって「聞き心地のよい話」でない限り、あなたの望む評価など
得られないわけです。

もっと言ってしまえば、あなた自身が気にしている、「○○だったらどうしよう」なんて、
聞いている人たちからすれば、多くの場合、どうでもいいことなんです。

スピーチで意識すべきは「自分」ではなく「相手」


極端な比較になりますが、スピーチの上手な人の頭の中は、おそらくこんな感じです。

 ◎どういう内容で話せば相手が理解しやすいだろう
 ◎どういう気持ちで話せば相手に伝わるだろう
 ◎どうやれば、みんなが「やるぞ!」という気持ちになってくれるだろう
 ◎それより何より、自分なんかの話を聞いてくれるなんて、何てありがたいことなんだろう


とことん相手側の視点に立った発想です。
用意したスピーチ原稿を、一字一句違わず読み上げるスピーチでは成し得ない発想です。

自分のことばかり考える。更には自分を良く見せようと考える。
これでは、嫌でも緊張します。しない方が不思議です。一発勝負の試合に臨むのと同じです。

一方、相手の気持ちになって行うスピーチは、相手が主体ですから、全く緊張しないとまでは
いかないまでも、自分主体のスピーチとは、まったく別次元の気持ちで臨むことができます。
自分ことしか考えられない切羽詰まった状態と、相手の気持ちを汲めるゆとりある状態の違いです。

 ◆言葉足らずで上手く伝わらなかったかもしれませんが…
◆不勉強なもので、カッコいい言葉で伝えることはできませんでしたが…
◆僕は本気でこんな風に思ってます!(声を大に、感情を込めて)


こんな表現を使っても、しっくりくるのが相手側の視点に立ったスピーチです。
試しに、自分主体の原稿丸暗記の棒読みスピーチで、これらのセリフを組み込んでみてください。
想像して頂ければ分かると思いますが、かなり不自然です。

つまり、伝えたい「言葉」以上に、伝えたい「気持ち」に重きをおいてスピーチすることで、
視点が自分から相手に移動するようになるわけですね。

「見られる側」と「見る側」の違いが “あがり”や“緊張”の正体


スピーチする人=「見られる側」
スピーチを聞く人=「見る側」


一般的にはその通りです。さて、スピーチで必要以上に緊張してしまうあなたに質問です。

朝礼当番じゃない日、つまり「見る側」の日も緊張しますか?

しませんね。

ですので、朝礼当番の日も「見る側」になってしまえばいい。
というのが、今回の話です。

要するに「相手側の視点に立ってスピーチする」という時点で、あなたは「見る側」なのです。
相手にちゃんと伝わってるかな? どう話せば分かりやすいかな? といった思いは、
相手の表情をうかがいながら、つまり相手を見ながらしゃべらない限り、改善できない部分です。

・・・

スピーチで緊張してしまう人の多くが、相手の目を見て話していないと言われています。

でもこれ、見なければ見ないほど、見られている意識が自然と高まってしまうと思いませんか?
まずは、一人一人の目を見てみる。すごく勇気がいる行為ですが、すごく変われるきっかけにも
なります。絶対。

実際に、見てみると相手の方が視線を逸らしたり、人によってはうなずいたりしてくれます。
つまり、こちらが「見る」というアクションを起こせば、何らかのリアクションが得られます。
そして、場数を踏むに従って、そのリアクションに対して、その場でスピーチの軌道修正が
図れるようにもなってくるはずです。

今後、あなたの会社で、あなたに継続的にスピーチ当番が回ってくることが避けられない現実が
あるとすれば、ずーっと、朝礼当番のたびに緊張し続けるか、真剣に「見る側」になれるよう
改善努力してみるか、言うまでもありませんね。

この話を、そんなの無理だよと思うか、ちょっと意識してみるかと受け止めるかはあなた次第です。
何気にこれ、朝礼に限らず、結婚式のスピーチなんかでも同じです。

私自身も、以前、暗記に頼り切ったスピーチで大失敗をやらかしたクチですので、スピーチにおける
極度な緊張で悩まれている方の気持ちは、痛いほど分かります。

半信半疑ながらも試行錯誤の結果、自分の中で「何か」が掴めた瞬間って、嬉しいものです。

あがり症克服 話し方トレーニング ~実は誰も聞いてません~
↑ 筆者の失敗談からの気付きです。

スピーチの時、どこ見てますか? ~「心」ってどこにあると思いますか~
↑ 心の場所と大きさに意識を向けるだけで…

ご参考まで。


 

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