読了までの目安時間:約
6分
サンドイッチ話法 正しい褒め言葉(褒め方)と叱り言葉(叱り方)の順番
今回の朝礼ネタは「サンドイッチ話法」。オフィスでありがちな光景。とある上司とその部下のやりとりです。どうやら、部下が上司に叱られている様子。
■上司
「お前の日頃の努力は評価している。でも今回の件はまずいだろ。次は気を付けろよ!」◆部下
「すみません…」
部下、相当へこんでる様子。このままでは多分、次もやらかします。
・・・
では、全く同じやりとりですが、こちら。
■上司
「今回の件はまずいだろ。次は気を付けろよ!でもお前の日頃の努力は評価してるぞ!」◆部下
「すみません…」
あなたなら、上と下、同じ叱られるなら、どちらがいいですか?
叱る時は逆接の接続詞の使い方に注意 そして「サンドイッチ話法」の活用
一般的に、「しかし」「でも」「だけど」「ところが」「ただ」「だが」「なのに」など、
逆接の接続詞が会話やスピーチに登場した場合、その接続詞の後の内容が印象に残るものです。
上の例でみても、おそらく多くの人が「後の方」がダメージが少ないと感じるはずです。
具体的に、「最初の叱られ方」だと「すみません…」としか返しようがありませんが、「後の方」の場合は「すみません…」の後に、言葉に出さなくとも「ありがとうございます」という気持ちがわくような気がしませんか?
さらに、部下思いの上司なら、ここでさりげなく、
サンドイッチ話法を使いこなし部下のやる気を引き起こします。
サンドイッチ話法とは、文字通り、相手を叱る時や残念な知らせを伝える時、そのことだけを単に伝えるのではなく、前後に前向きな言葉や褒め言葉を入れて挟み込むという話し方です。
サンドイッチ話法実例お前の日頃の努力は評価している。(肯定)
でも今回の件はまずいだろ。次は気を付けろよ!(否定)
だって他の誰でもないお前が頼りなんだからな!(肯定)
先述の「悪い例」に一言足しただけで、単なる「叱り文句」が褒め言葉混じりの「指導」に変身しました。
否定言葉を肯定言葉で上手に挟むとこうなるわけです。
こういうことがサラッと言える上司のもとで働きたいものです。
(私の周りにはいません…)サンドイッチ話法は、悪い知らせを伝える時も有効
さて、こんな時、上司であるあなたは、部下に何と声を掛けますか?
- 部下が一所懸命(一生懸命?)練った企画が、会議で見送られた。そのことを本人に伝える時。
- 部下が意気揚々に見込客に向かったが、浮かない顔で帰社。その時上司がかけるべき言葉。
【余談】
一生懸命と一所懸命の違い 正しく説明できますか?(一所?一生?どちらが正しいか気になる方はご確認ください)
オフィスには部下が「ガッカリ」するような出来事が日常的に溢れています。
そんな日常に追い打ちをかけるように、失望のどん底まで突き落とす最低最悪な上司もいれば、今回の失敗を次回の成功に導いてくれる有り難い上司もいます。
上司と部下は選べない。なんてよく言いますが、言葉は自分の意思で選べます。日頃からあなたなりの「褒め言葉」「激励の一言」を用意しておけば、きっとどこかで役に立ちますので、あなたもぜひ、「サンドイッチ話法」の活用機会を探ってみてください。
・・・
早速、会議を終えた上司のもとに、部下が駆け寄って来ました。
◆部下
「部長、私の企画いかがでしたでしょうか?かなり頑張ったつもりなんですが…」
さあ、部長(上司)の出番です。
■上司
「そうだよなー、ここ数週間ホント頑張ってたもんなー、改めて感心したよ。」(肯定)
「でな、お前の企画、残念なんだけど、今回はダメだった。ゴメンな。」(否定)
「でもな、○○(部下の名前)、今回の企画作りでお前のスキル、相当上がったんじゃねーかな。次の企画作りもお前に任せていいよな!」(肯定)・・・
少々、砕けた言葉づかいではありますが、結論はサラッと、その前後のフォローに重きを置いた部長。これなら、部下は次も頑張れるんじゃないでしょうか。
見込の客先から落ち込んで帰ってきた部下への言葉は、ぜひ、あなた自身で考えてみてください。
サンドイッチ話法 嫁にも使えないものかと奮闘中
嫁に直してほしい面があったり、やめてもらいたい面があったりした時、果敢にサンドイッチ話法で、子どもをあやすかのように褒めながら指摘してみるわけだが、見事なまでに、都合の良い「前後の褒め言葉」しか、耳に入らない様子のうちの嫁。
最近、嫁の「まじか!」が耳に残る。というより、耳障りだからやめてほしい。テレビ見ながら突然発したりするからタチが悪い。
興味本位で調べてみると、「まじか!」を多用するのは比較的若い世代らしい。若くない世代は「まじ?」「まじで?」が多いようだ。確かに言われてみれば一理ある。
若い世代と若くない世代に挟まれた世代では「まじでか」なんて言葉もあるとかないとか。
で、うちの嫁は決して「若い世代」ではない。
と、嫁に質問して差し上げたいところですが、問答無用で「はい」を選択しそう。
↑こういうのがお好きな方は、息抜きにどうぞ。
笑える「面白警告ダイアログ」 パソコンがこんなこと質問してきたそれにしても、
ま じ か !気になり出すと気になって仕方がないこの頃です。最後に話が脱線してしまいましたが、あなたは「まじか世代」ですか?それとも「まじで世代」ですか?
この記事をシェアする。あとで読む。
今ご覧頂きました『【朝礼ネタ】サンドイッチ話法とは? ~褒め言葉と叱り言葉の順番で伝わり方が激変~』が、お役に立ちましたら、ぜひシェアをお願いします。
あわせて読みたい関連記事です。
人気記事をチェック!
読みたい記事を一覧から探す。
Facebookページ/Twitterで最新情報をチェック
comment closed