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【朝礼ネタ】五月病(5月病)って仮病?それとも? 誤解の多い五月病
今回の朝礼ネタは「五月病」。五月病とは、大学の新入生や新社会人(新卒社員)などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称で、主にゴールデンウィークを境に発症すると言われるもの。
近年では、新人研修等が終わり実務的な仕事に就き始めた後、6月頃に症状が現れる人が多いことから、「6月病」と呼ばれることも少なくないそう。
半分ネタのような話ですが・・・
- のんびりとした正月ムードから抜け出せずにかかってしまう「1月病」
- クリスマスを一人で過ごす孤立感によって発症するという「12月病」
- 同じくバレンタインデーを挟んで発症する「2月病」
など、「5月病」「6月病」のみならず、「1月病」~「12月病」までフルラインナップされているとの見方も。
こういった見方もある位、「五月病」は何かと軽視されてしまうことが多く、単なる甘えや怠慢が原因の「なんちゃって五月病」(後述)と勘違いされがちです。
ただ、その風潮が逆に、「一時的なものだろう」と自分で勝手に判断してしまったり、重度な症状を我慢してしまったりと、結果として、本来治療すべき「五月病」を放置してしまう要因につながっていることが多いとも言われています。
そして、五月病に対する間違った認識を放置してしまうと・・・
五月病、「すぐ治る」「時間が解決してくれる」は、危険
改めて、この「五月病」。専門医の間ではアパシーシンドローム(無気力症候群)とも呼ばれ、医学的には「適応障害」「気分障害」と言った、
れっきとした精神疾患と考えられています。
あなた、または身の回りの友人・知人が「一時的な五月病」だと思い込んでいても、実は、一般的に同様の症状が現れるという「適応障害」「気分障害」といった精神疾患にかかっている可能性も十分にありえる話、というわけです。
気分障害と言えば、一般的によく知られる「うつ病」もその1つ。躁(そう)状態(異常な高揚)とうつ状態(異常なの落ち込み)を繰り返す「双極性障害」の他、症状がうつ病ほど重くないまでも、不調が2年以上の長期に渡り続く「気分変調症」といった精神疾患も、同じく気分障害に分類されます。
特に「双極性障害」は、「統合失調症」と並び二大精神疾患と言われているほどメジャーな疾患。一方「気分変調症」は、症状が比較的軽いことが多く、一時的な落ち込みだと誤解されるケースが多いと言います。
つまり「俗に言う五月病」との勘違いが多いのが、この「気分変調症」というわけです。
「五月病」と「なんちゃって五月病」
五月病とは言え、明らかに自らの怠慢や甘えが原因である
「なんちゃって五月病」も大量発生していると思われる現代社会です。
就職難と言われながらも、相変わらず早期退職者が後を絶たないのも事実。とは言え、体育会系の根性論が受け入れられづらくなった昨今、すぐ辞めてしまう新入社員に対し・・・
「最近の若者は・・・」この一言で済むほど、ことは簡単ではなさそうです。むしろそう言った「一昔前の体育会系上司」の方が居場所を失っている感もあります。そして遂には、新入社員ではなく上司が五月病に、なんてことも。
新人歓迎会に参加したんですが、残業代出ないっておかしくないですか?
上司 :
「・・・ 。」・・・
新入社員であれ先輩・上司であれ、精神的に病んでしまった場合、それを真剣に周囲に相談するには相当の勇気が必要です。
ましてや、精神科や心療内科の受診。訪れたことのない人にとっては、足を踏み入れることに並々ならぬ抵抗を感じるはず。
特に「五月病」にかかる人が急増するこの時期は、周囲の目配り・気配り・心配りが、何より大切な時期とも言えます。
「最近の若者は…」と見過ごすか、正しく声を掛けられるか。上司・先輩としての力量・度量が試されると言っても過言ではないかもしれません。
◆
【朝礼ネタ】「最近の若者」って何歳のこと? ~O2O(オーツーオー)時代の主役たち~◆
【ランキング】上司に言われた「嬉しかった言葉」と「許せない言葉」 第1位は?「五月病」をテーマとした、新入社員に向けての朝礼スピーチ実例です。
【朝礼スピーチ実例】「五月病」「サザエさん症候群」にならない方法
あの人気者「マリオ」でさえも五月病にかかったそうです
一昔前(2008年の
5月)の話。
“とことんやる気のないマリオ”、“ケーキのことばかり考えているピーチ姫”、“ツンデレなデイジー姫”、“腹黒いキノピオ”など、独自のマリオワールドを展開、アンニュイでほのぼのとした画風が人気を博した
『マリオが五月病にかかったようです』。
「(寂しげに体育座りで)実は自分、キノコとか嫌いやねん・・・」
「(キノコを指さして)こんなん食いもんとちゃうやろ・・・」
「(ピーチ姫に対し)かまってちゃん、うぜぇ・・・」
など、とても癒されます。⇒
マリオが5月病にかかったようです(前編)今でも、googleやyahooの検索窓に「五月病」と打ち込むと、検索候補に「五月病マリオ」と表示されるほどの人気ぶり。興味ある方は検索してみてください。
なお、このマリオを見て純粋に笑えるようでしたら、あなたの「五月病」はおそらく「なんちゃって」の方だと思います。
冗談はさておき・・・
「オレ五月病かな?」「ワタシ五月病かしら?」と感じた時の対策
「オレ五月病かな?」「ワタシ五月病かしら?」と感じた時の参考記事を1つ。
http://news.mynavi.jp/c_cobs/news/wooris/2013/04/55.html
記事には、
「五月病といかないまでも、プチ欝気味」の方に向けて「朝、やるべき対策」が書かれています。
1:カーテンをあけて日光を入れる
自分の体に日光を当てる必要はないそうです。
2:プロテインを飲む
コーヒーなどのカフェインは、朝は飲まない方がいいようです。
3:炭水化物を食べる
朝食代わりのお菓子はダメらしいです。
4:脂肪の多い魚を食べる
摂取することでイライラを抑える効果があるそうです。
5:散歩をする
余裕を持ってゆっくり歩くことが肝心なんだそうです。
朝が苦手な人にとっては、少々難題かもしれませんが、まずはカーテンを開ける位ならすぐに出来そうです。
・・・
あなたが「五月病」とは無縁でも、あなたの周囲に真剣に悩まれている方がいるかもしれません。改めて、安易な「すぐ治るよ」「時間が解決してくれるよ」は、逆効果になってしまう恐れがあるということを、しっかりと覚えておきたいところ。
映画「ツレがうつになりまして。」の中で妻役の宮崎あおいさんが、「私はがんばらない!」と何度も口にしています。
うつの人に対する「がんばれ!」はむしろ禁句。五月病にも同じことが言えるかもしれません。
GW前後の朝礼ネタや会話ネタとして、途中の「朝礼スピーチ実例」と合わせ、ぜひご活用ください。
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