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【朝礼ネタ】イチロー・本田圭佑が書いた、大人顔負けの小学生の作文
今回の朝礼ネタは「イチロー・本田圭佑の作文」。イチロー選手、本田圭佑選手と言えば、
日本を代表する世界的スーパースター。
2人は奇しくも同じ12歳の時に「夢」と題する作文を書いています。
自己啓発、成功哲学関連のセミナー等でも好んで引用されるというイチロー選手と本田圭佑選手の「12歳の作文」。
ご存知ない方はじっくりと、ご存知の方も改めて、読んでみてください。
以下、読みやすいように適宜改行しています。
イチロー選手の作文
「夢」 鈴木 一朗
ぼくの夢は、一流のプロ野球選手になることです。
そのためには、中学、高校と全国大会に出て、活躍しなければなりません。活躍できるようになるには、練習が必要です。ぼくはその練習にはじしんがあります。
ぼくは3歳の時から練習を始めています。3歳から7歳までは半年位やっていましたが、3年生の時から今までは、365日中、360日ははげしい練習をやっています。だから、一週間中で友達と遊べる時間は、5時間~6時間の間です。そんなに、練習をやっているんだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。
そして、中学、高校でも活躍して高校を卒業してからプロに入団するつもりです。そしてその球団は、中日ドラゴンズか西武ライオンズが夢です。ドラフト入団で、けいやく金は1億円以上が目標です。
ぼくがじしんがあるのは、投手と打げきです。去年の夏、ぼくたちは全国大会に行きました。そして、ほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会NO.1投手とかくしんできるほどです。打げきでは、県大会4試合のうちに、ホームランを3本打ちました。そして、全体を通した打りつは、5割8分3りんでした。
このように、自分でもなっとくのいくせいせきでした。そして、ぼくたちは、1年間まけ知らずで野球ができました。だから、このちょうしでこれからもがんばります。
そして、僕が一流の選手なって試合に出れるようになったら、 お世話になった人に、招待券をくばって、おうえんしてもらうのも夢の一つです。とにかく、一番大きな夢は、プロ野球の選手になることです。
12歳の少年が書いた作文とは思えない内容。イチロー少年が書いた作文には、PDCA(plan-do-check-act)が見事に凝縮されています。
なお、イチロー選手の作文画像は偽物(手書き風に加工したもの)が広くネット上に出回っているようですが、内容自体は本物のようです。
【参考】
イチローの作文の真偽を確かめた!決定版(原稿用紙写真あり)本田圭佑選手の作文
「将来の夢」 本田圭佑
ぼくは大人になったら 世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。
世界一になるには 世界一練習しないとダメだ。だから 今ぼくはガンバっている。今はヘタだけれどガンバって 必ず世界一になる。
そして 世界一になったら 大金持ちになって親孝行する。
Wカップで有名になって ぼくは外国から呼ばれて ヨーロッパのセリエAに入団します。そして レギュラーになって 10番で活躍します。一年間の給料は40億円はほしいです。プーマとけいやくしてスパイクやジャンバーを作り 世界中の人がこの僕が作ったスパイクやジャンバーを買って行ってくれることを夢みている。
一方 世界中のみんなが注目し 世界中で一番さわぐ4年に一度のWカップに出場します。セリエAで活躍しているぼくは 日本に帰り ミーティングをし 10番をもらってチームの看板です。ブラジルと決勝戦をし 2対1でブラジルを破りたいです。この得点も兄と力を合わせ 世界の競ごうをうまくかわし いいパスをだし合って得点を入れることがぼくの夢です。
2014年1月、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」にも掲載され、地元の称賛・注目を集めたことでも話題となった本田選手の作文。
「イチロー選手・本田選手の作文」と「普通の人の作文」の違い
将来の自分の姿を明確にイメージし(というより決めつけてます)、そのゴールから逆算して書かれた2人の具体的な作文。政治家のマニフェストとは大違いです。
“そんなに、練習をやっているんだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。
そして、中学、高校でも活躍して高校を卒業してからプロに入団するつもりです。”
“Wカップで有名になって ぼくは外国から呼ばれて ヨーロッパのセリエAに入団します。
そして レギュラーになって 10番で活躍します。”一方、
小学校の時の作文。あなたはどんな思いで書きましたか?「プロ野球選手になりたい!」「プロサッカー選手になりたい!」と書いた男子は結構多いかもしれませんが、ここまで自らの現状をしっかりと把握、分析し、将来を見据えた文章を書いた人はそう多くはないと思います。
結果、多くの人はプロ野球選手にもプロサッカー選手にもなってないはずです。
筆者もです。改めて「イチロー選手・本田選手の作文」と「普通の人の作文」の違い。「具体性」はもちろんですが、何より「自らやる感」と「人からやらされてる感」の違いがハンパない。そんな印象です。
「イチロー選手・本田選手の作文」と「7つの習慣」
プロになった後も話題の絶えない2人。就職した後も顔色の冴えない「普通の人」。比べても仕方がありませんが、就職して給料をもらっている以上、その道の「プロ」。
と、昔よく上司から言われたものです…さて、全世界で3000万部以上読まれている、有名な自己啓発書「7つの習慣」。
ご存知の方も多いと思います。
【朝礼ネタ】7秒で分かる「7つの習慣」(参考記事)
第一から第七までの習慣のうち、第三までが「自立」の精神を説いている「7つの習慣」。
第一の習慣 「主体性を発揮する(主体的である)」
第二の習慣 「目的を持って始める(終わりを思い描くことから始める)」
第三の習慣 「重要事項を優先する(最重要事項を優先する)」イチロー選手・本田選手の作文と照らし合わせてみてください。見事一致します。
自己啓発や成功哲学のセミナーで「2人の作文」が好まれる理由がよく分かります。
イチロー選手の父、鈴木宣之氏の教え
イチロー選手の父、鈴木宣之氏が「教育」について語った記事です。
子どもが夢を見つける最初のきっかけは、親が与えるものだと思っています。もし一朗がサッカーをやりたいと言っていたら、私も一緒にボールを蹴っていたでしょう。
・・・
「人はひとりで生きているわけではないんだ」と、いつも言い聞かせていました。野球がうまくても、周囲に感謝できない人間ではしょうがないですから。
・・・
私たちが通ったバッティングセンターの社長が、一朗のために特別速いボールが出るマシンを用意してくれたこともありました。そういう方々のおかげで、今のイチローがあるのだと、一朗自身も分かっていると思います。
この「教え」を見た後、再度「イチロー選手の作文」を読み返すと、その絆が伝わってきます。
そんなイチロー選手が高校生になったばかりの頃、「野球をやめたい」と父親にもらしたことがあるそうです。その時の父・宣之氏の言葉も紹介されています。
「野球をやめたい」の「野球」を「仕事」に置き換えれば、日常、職場でも起こり得ることです。子どもと大人ではもちろん事情が異なりますが、非常に勉強になる「教え」です。
・・・
職場でも好まれそうな話材「イチロー選手・本田選手の作文」。
単に「すごくね?」だけで終わらせるには、少々もったいない気がします。
朝礼やミーティング、また社員教育の場など、ぜひ、あなたなりのアレンジを加えて職場を活気づけてみてください。
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参考になりました。
私もまだ40代なので、
50歳になったときの自分の成功している姿を確信して、
今やるべきことをしっかりとこなしていくようにします。
雑学好きさん
コメントありがとうございます。
雑学好きさんのコメントを拝見していて、こんな話を思い出しました。
~「あと10歳若ければなぁ」なんて口にすることがよくある。
そんな時は、10年後の自分を想像して、そこから今の自分に強く言い聞かせる。
「今この瞬間が、その10年若い時なんだぞ!」と。
「今やらないと、10年後も同じこと言ってるぞ!」と。~
雑学好きさんの仰る「今やるべきことをしっかりとこなしていく」こと。
同じ40代として非常に身に沁みました。
50歳になった時、今の自分を褒めてあげられるよう、お互い良い40代を過ごしたいですね。
ありがとうございました。
ご丁寧にコメントへのコメントありがとうございます^^
この土日も無駄な時間を過ごさないよう、
頑張りますね。