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「面白い受験合格祈願お菓子の商品名一覧」と「ポッキー&プリッツの日の裏話」
今回の朝礼ネタは「受験合格祈願お菓子の面白い商品名」と「ポッキー&プリッツの日の裏話」。さて、受験シーズンの合格祈願・縁起担ぎお菓子の元祖と言えば「キットカット」が有名ですが、他にも色々と企業努力がうかがえるネーミングが現れては消えていきます。そこで、代表的なお菓子をまとめてみました。
なお、「ポッキーの名前の由来」は、受験生には内緒の方向で(理由は後述)。一方、「プリッツの気持ち」は、くじけそうなあなたに、笑顔と元気を与えてくれます。
「きっと勝つとぉ」の「キットカット」は以前、不二家の商品だった!?
例年トラブルの絶えない「センター試験」ですが、受験生の皆様は、くれぐれも体調トラブルだけには、くれぐれもお気を付け下さい。
さて、その昔「センター試験」は「共通一次」と呼ばれていました。ちなみに、そう呼ばれていたのは、1979年から1989年まで。
この「共通一次」の響きに懐かしさを覚えたあなたの年齢はさておき、その頃「キットカット」と言えば不二家の商品でした。
単なる偶然ではありますが、「共通一次」が「センター試験」に変わった頃、「キットカット」も「不二家」から「ネスレ」の商品に変わりました。
日本では1973年にイギリスのロントリー・マッキントッシュ社と提携した不二家から発売され、CMなどでも「マッキントッシュのキットカット」とうたわれていたが、ロントリー・マッキントッシュ社がネスレに吸収された関係で、1989年にネスレと不二家の合弁企業「ネスレマッキントッシュ」を設立し、移管。ネスレマッキントッシュはネスレコンフェクショナリーに社名を変更した後、2010年にネスレ日本に吸収された。
キットカット=きっと勝つ。この「キットカット現象」。企業側が仕掛けたわけではなく、自然発生的に広まった現象なんだとか。九州北部の方言で「きっと勝つ」=「きっと勝つとぉ」。日本ネスレによると、この語呂合わせを元に近隣の受験生に「キットカット」を贈るようになり、それが全国的に広まったそうです。
なお、「きっと勝つとぉ」は九州の方言であることからも、全国的に使える「きっと勝つ」は、
キットカット2枚(2つ)以上が基本とも言われているそう。
1枚(1つ)では「KitKat」、複数枚で「KitKats」(キットカッツ)。なるほどですね。
受験応援・合格祈願お菓子の面白い商品名あれこれ
キットカットのように語呂合わせがきっかけとなり、受験生を中心に自然発生的に有名になったお菓子もあれば、メーカーの意図がハッキリと商品名に込められているものもあり、受験シーズンは、学生だけでなくメーカーも必死の様相です。【以下、画像は楽天より】
コアラのマーチオーストラリアからコアラが贈られコアラブームに沸いていた1984年に発売された、ロッテのロングセラー商品。
「コアラは寝ている時も木から落ちない」⇒「寝ていても試験に落ちない」と、おまじない的に受験生の間で人気となり、これに呼応する形で「めざせ合格!コアラのマーチ」の期間限定販売が開始されたそうです。
様々な絵柄の発見と合わせ、様々な都市伝説が登場するコアラのマーチ。その絵柄、実に365種類(2017年11月現在)。
⇒
せっかくなので全種類見てみる(公式サイト)。
キシリトールガム同じくロッテのロングセラー商品(1997年発売)。
「キシリトール」⇒「キッチリ通る」。おやじギャグのような語呂合わせですが、虫歯予防・眠気覚まし効果も相まって受験生に人気の商品。
トッパ(Toppa)こちらもロッテのロングセラー「トッポ(Toppo)」(1994年発売)の受験応援バージョン。
「トッポ(Toppo)」⇒「トッパ(Toppa)」。1文字変えただけで意図が伝わる見事なネーミングです。
ウカール言わずと知れたスナック菓子の代表格、明治のカール(1968年発売)。
「カール」⇒「ウカール」。こちらは1文字加えた絶妙なネーミング。実際、「クスッと笑えること」がネーミング決定の理由だったそうです。
ハイレルモン「入れるもん!」なのか「入れる門」なのか。パッケージに小さく「合格だもん!」と書かれてあることから前者と思われる、明治の「ハイレモン」(1980年発売)。「ル」を加えただけでなく、ビタミンCも3倍含んでいたようです。
カナエルコーン東ハトのロングセラー「キャラメルコーン」(1971年発売)。東ハトいわく
『「カナエルコーン」は、願いごとを「かなえて」くれる、縁起のいい「キャラメルコーン」です。』『受験のときは合格祈願の願をかけて。バレンタインには恋の願いをたくして。』と、少々欲張りな商品となっています。
なお、デビュー当時「ダルマ」だったパッケージが途中、「招き猫」に変化しています。同じく、東ハトいわく
『ゴーカク(五角)の星も入っているかも!?』だそうです。
キッポーポッキー(パッケージ逆さまバージョン・非売品)
最後は、言わずと知れたグリコの代表格ポッキー(1966年発売)。
反対から読むと「キッポー(吉報)」。この語呂合わせから同じく受験生に人気のお菓子。
幻の『キッポーポッキー』の画像(日経トレンディネット)過去にグリコが『キッポーポッキー&携帯ストラップが5000名に当たる』という受験生応援企画を開催。そこでお目見えした『キッポーポッキー』。レアもの好きにはたまらない一品です。
さて、「ポッキー」という商品名の由来です。
開発時の仮称は「チョコテック」であったが、この名を他社が商標登録していることがわかったため、細めの棒状の物が折れるときの日本語における擬音語の一つ「ポッキン (pokkin)」をもじった「ポッキー (Pocky)」に改め、1966年(昭和41年)、商標とした。
テクテク歩きながら食べるチョコスナックの意味から「チョコテック」。この商品名で発売されていたら、今ほどのロングセラーになったでしょうか?改めてネーミングの大切さを感じる逸話です。
ところで、「ポッキー」の由来が「物が折れるときの音」という雑学は、受験生には内緒の方向でお願いします。受験生に「折れる」は、やめてあげてください。
ポッキー&プリッツの日の裏話
ポッキー(1966年生まれ)より、3つ先輩のプリッツ(1963年生まれ)。先輩のプリッツが、後輩のポッキーばかりがもてはやされる現実に、少々毒を吐いています(苦笑)
11月11日と言えば「ポッキー&プリッツの日」。もはや日本国民の多くが知る有名な記念日です(“1”が6つ並ぶおめでたい日、平成11年11月11日にスタート)。
しかしながら、プリッツ(氏)にとっては、何とも耐え難い1日でもあるようです。
2016年11月11日
プリッツの気持ち
今年もついに、この日が来てしまいました。
私、プリッツにとって、
一年で一番つらい日のはじまりです。
そして2017年…
2017年11月11日
プリッツの気持ち
ある日のこと。
私、プリッツは、
突然グリコ本社に呼び出されました。
思い当たる節がないわけではありません。
去年の11月11日の、ホームページの件でしょう。
・・・
2016年にカミングアウトしたプリッツ(氏)積年の思いが、見事に報われま…
プリッツの気持ち。続きは公式サイトでどうぞ。
2016年2017年11月11日 プリッツの気持ち(グリコ公式サイト)(※2017年版に更新されています。)
このセンスには脱帽です。時間を忘れ、思わず読み入ってしまいます。プリッツがんばれ!
朝礼ネタ・会話ネタとしての受験応援・合格祈願お菓子
挙げればキリのない受験生応援商品ですが、例年、同様の時期に期間限定販売を継続しているヒット商品がある一方、その陰では、圧倒的多数の単発・短命商品が存在しています。
改めて、今回取り上げた商品は、どれも長年に渡り消費者の支持を得てきた商品ばかりです。いわゆるロングセラー商品と呼ばれるメーカーにとっての成功商品は、そのブランド維持のために、弛まぬマーケティング努力が続けられ、莫大な費用が投じられています。
先程ご紹介した「プリッツの気持ち」は、消費者に浸透しているであろう「プリッツのイメージ」を、企業側がしっかりと把握できているからこそ、そのイメージを裏切ることなく、さらに愛着が湧くような絶妙なプロモーションを実現しています。
今回は「商品名」を取り上げましたが、「キャッチコピー」にも各企業の様々な工夫・努力が反映されています。
【朝礼ネタ】何のキャッチコピーか分かりますか? ~印象に残るキャッチコピー集~さて、
あなたの会社で取り扱っている商品やサービス。目先の売上ばかりにこだわり過ぎて、「長期的な視点で捉えられていない」「その商品・サービスの持つ本来の魅力を伝えられていない」といったようなこと、ないでしょうか?
筆者自身、今回、受験応援・合格祈願お菓子を少し調べてみた過程に、貴重なヒントや気付きが得られたように感じています。
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