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【朝礼ネタ】渋谷の「DJポリス」が一瞬にして群集心理をつかんだ名スピーチ

読了までの目安時間:約 4分

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【朝礼ネタ】渋谷スクランブル交差点でのDJポリスのスピーチ


NYPD Police Officer Hat (Adult) ニューヨーク市警の警察官の帽子(大人用)♪ハロウィン♪サイズ:One Size
今回の朝礼ネタは「渋谷のDJポリス」。

サッカー日本代表がワールドカップ出場を決めた夜、渋谷のスクランブル交差点で、お祭り騒ぎのサポーターたちを、ユーモアあふれる巧みなスピーチで誘導。負傷者、逮捕者ゼロを導いた20代の機動隊員(写真の半笑いの人は関係ありません)。

ネット上でも「DJポリス」の愛称で賛辞・称賛の声が多数寄せられ、警視庁から警視総監賞が授与されたという、この警察官のスピーチ。

まずは、当時の動画をご覧ください。







【 http://youtu.be/gWWxK7UBRsY 】

DJポリスのスピーチに秘められた「スピーチの極意」


サッカーの大きな国際試合終了後の渋谷スクランブル交差点と言えば、もはや恒例行事とも言えるお祭り騒ぎ状態。一歩間違えれば暴徒化してしまう可能性のあるサポーターたち。

そんな凄まじい数の暴徒化寸前の群集に対しDJポリスの発した言葉とは?

・・・

「信号赤だぞ!早く歩道に戻りなさい!」
「そこは立ち入り規制!速やかに立ち退きなさい!」

と、交通規制にあたる警官にありがちな高圧的な物言いでもなく…(これでは多分、誰も聞く耳を持たない)

「申し訳ありませんが、車道に出るのはやめて頂けないでしょうか。」

と、下手に出るわけでも決してなく…(これでは多分、図に乗る)

・・・

DJポリスは、こんな言葉を選びました。

「日本代表のユニホームを着ている皆さんは、12番目の選手です。」
「そういう行動はイエローカードです。」
「怖い顔をしたお巡りさんも心の中ではW杯出場を喜んでいます。」


アナウンス技術の競技会で優勝経験のあったDJポリス


あの名スピーチは「一般市民向けバージョン+アドリブ」だったと言います。

隊員は第9機動隊「広報係」に所属。今年1月に庁内のアナウンス技術の競技会で優勝し、難関の「広報上級検定」にも合格した。ネット上などで評判となったソフトな口調は一般市民向けのバージョンで、現場の状況を見極め、アドリブを織り交ぜたという。

サポーターと同じ高さの目線で話すことで、共感や一体感といった感情を見事に誘っています。

位置的には高い場所に立ってスピーチしていますが、あくまでサポーター目線。警察官である前に、1人の日本人として、W杯出場を喜ぶ1サッカーファンとして。

威圧的な態度では反感を買い、媚びた姿勢ではひんしゅくを買ってしまう難しい状況において、さすがは、アナウンス技術の競技会で優勝経験があるDJポリス。

難しい言葉や単語は一切使っていませんが、そこには相当の高等技術が盛り込まれていたわけですね。

最高の朝礼ネタ スピーチのお手本として学べたこと


感じ方は人それぞれだと思いますが、私が感じた一番のポイントは「アドリブ」でした。

前述の通り「一般市民向けバージョン+アドリブ」で臨んだ交差点ならぬ、渋谷スクランブル劇場。

「アドリブ」のない「一般市民向けバージョン」では、どこか「丸暗記スピーチ」に近い、人間味のないというか、どこか胡散臭い聞こえ方になっていたかもしれません。

そこに「アドリブ」、つまり「自分の言葉」「自分の考え」が加わり、まさに「生きたスピーチ」となり、警察官と群集という壁を越えて、サポーターたちの心にストレートに届いたんでしょうね。

DJポリスのスピーチ後、「お巡りさんコール」が沸いた。

それが一体感の何よりの証拠です。

聞いている側の心理を汲んで選んだ言葉の数々。改めて、スピーチって難しい。と思う反面、「面白い」と心底感心させられる出来事でした。

職場の朝礼ネタとして大いに活用できそうですね。

ぜひ、DJポリスの「非一般市民向けバージョン(怖いヤツ)」も拝聴してみたいと思ってみたり。


 

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