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【朝礼ネタ】エスカレーター 左右どちら側に立ちますか?

読了までの目安時間:約 7分

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【朝礼ネタ】エスカレーター 左右どちら側に立ちますか?


エスカレーター今回の朝礼ネタは「エスカレーター」。

こちらのエスカレーターのイラスト。
上り↑に見えますか? 下り↓に見えますか?

上りに見えた方は向上心の強い方、下りに見えた方は・・・
かどうかは分かりませんが、錯覚を楽しみたい方はこちら。

「錯覚」面白動画 ~目で楽しむ会話不要のYouTube動画~

さて、エスカレーターでの左右の立ち位置
関東と関西では左右逆であるというのは有名な話です。

では、世界的にはどちらが多いかご存知でしょうか?





エスカレーター 左右立ち位置の地域差 その理由は?


日本で初めてエスカレーターが設置されたのは、1914年(大正3年)に開催された大正博覧会。ただ、当時から片側に立つ(片側を空ける)という習慣があったわけではないようです。

自然発生的にルール化された面も否めませんが、「片側に立つ(片側を空ける)習慣」の始まりには諸説あり、関西に多い「右に立つ(左を空ける)習慣」については、以下の2つ(阪急電鉄説と大阪万博説)が有力説とされています。

  • 1967年に阪急電鉄梅田駅が現在の場所に移転した際、高層化で従来よりもエスカレーターが長くなるため、急ぐ人のための片側空けルールの導入が検討された。エスカレーターの利用状況を調べたところ、右側の手すりを持って立つ人が多かったため、右側に立って左側を空けるルールが考案され、左側を空けるよう促すアナウンスが放送されるようになった。この放送をきっかけに左側空けルールが広まった。
  • 1970年の大阪万博開催にあたって、大阪に世界各国から来訪客が集まると予想されたため、大阪人のマナー改善策としてヨーロッパの片側空けルールが取り入れられた。

ウィキペディア「エスカレーター 片側空け」より 】

大阪万博説に「ヨーロッパの片側空けルール」とある通り、欧米(イギリス除く)や中国など多くの国で「右に立つ(左を空ける)習慣」が定着化しています。

ではなぜ、関東を中心とした関西以外の多くの地域で、関西とは逆の「左に立つ(右を空ける)習慣」が広まっていったのでしょうか。

これにもはっきりとした定説はないようですが、日本では1950年(昭和25年)頃から「車は左側通行・人は右側通行」と定められました。この「人は右側通行」が、エスカレーターにおいても習慣化されたではないかと言われています。

世界的には日本と逆の「車は右側通行・人は左側通行」が多数


ウィキペディア「対面交通 採用国」によると、車の右側通行を採用している国が多数を占め、左側通行:右側通行の比率は 34:66 。日本の「車は左側通行・人は右側通行」が少数派であることが分かります。

先に触れた欧米(イギリス除く)や中国も、多数派の「車は右側通行・人は左側通行」の採用国。そして、エスカレーターでは「右に立つ(左を空ける)習慣」が定着。このことからも、エスカレーターの立ち位置はその国々の「人の○側通行」の影響を強く受けているのではないかと考えられます。

以上のことから、関西では2つの諸説に基づく慣習がそのまま続いており、それ以外の地域では、関西のような有力説に挙げられるような決定的な要因がなかったため、国の定めた「人は右側通行」がエスカレーターにも自然に馴染んでいったと考えるのが妥当かもしれません。

もし、詳しい経緯をご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示頂けると幸いです。

エスカレーター あなたは左右どちら側に立ちますか?


実際、あなたはどちら側に立ちますか?

ちなみに『京都』は、様々な地域からの観光客が多いことから、関西にありながら左右の立ち位置が微妙な地域のようです。

こちらのアンケートは、思わず「そうだ、京都行こう」と言いたくなるようなブログ「おとなの京都【京都旅楽】」さまから拝借しております。

よろしければ、あなたも投票してみて下さい。
(投票しなくても「結果を見る」ボタンを押せば、結果をご覧頂けます)


「日本一長いエスカレーター」と「日本一短いエスカレーター」


日本一長いエスカレーターは、香川県丸亀市の遊園地「ニューレオマワールド」にある「マジックストロー」という名のエスカレーターで、高低差42m・全長100m。
画像(三菱電機HPより)

日本一短いエスカレーターは、神奈川県川崎駅前の地下街アゼリアと川崎岡田屋モアーズ地下2階を結ぶ「プチカレーター」の愛称で親しまれているエスカレーターで、高低差83.4cm(わずかステップ4段分)。
画像(ウィキペディアより)

お近くにお立ち寄りの際はぜひ。

朝礼ネタ・会話ネタとしてのエスカレーター ~歩行禁止の呼びかけが始まった昨今~


先日、とある公共施設のエスカレーター脇に、こんな注意書きを見かけた筆者。

『エレベーターでの歩行はおやめ下さい』

分かっていながらも、ツボでした。
狭いエレベーターの中でウロウロと歩行・足踏みしている姿を想像してしまい…

冗談はさておき、昨今では特に駅を中心にエスカレーターの安全キャンペーンが行われ、大々的に歩行禁止が呼びかけられています。

これまでは「片側を空けるのがマナー」、これからは「歩行しないことがマナー」。
とは言え、まだまだ過渡期。歩行禁止の周知徹底は難しいと思われますが、その場その場の空気だけはしっかりと読みたいところです。

・・・

歩きスマホ、ながらスマホが社会問題化しています。とりわけ「エスカレーターを歩きながらスマホ」は、それだけでイエローカード2枚。言ってみれば「ノーヘルで信号無視」と同じ。少々考えすぎかもしれませんが、多かれ少なかれ、「エスカレーター歩行」に危険や迷惑を感じている人がいるからこその「禁止呼びかけ」。

自分がぶつかられたり不快な思いをした時、つまり被害者の時は「コノヤロー」と感じるものですが、自分が加害者になっている時は、そのことにすら気付いていないことが案外多いもの。

片側を空けるなどどこ吹く風。見事に行く手をディフェンスしてくれる人もいます。「コノヤロー」と感じるかもしれませんが、実は既に、オフェンス側のあなたの方が「マナー知らず」扱いされているかもしれません。

職場にて。

左右の立ち位置については、会話ネタ・雑談ネタとして。
歩行禁止呼びかけについては、マナーやルールをテーマとした朝礼ネタとして。

活用されてみてはいかがでしょうか。



 

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