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【朝礼ネタ】黄金律とは? ~「金の教訓」と「銀の教訓」~

読了までの目安時間:約 7分

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【朝礼ネタ】黄金律とは? 自己中の「あの人」に言い聞かせたい教訓


黄金律今回の朝礼ネタは「黄金律」。

長方形は「1:1.6」の比率が最も美しいとされる。
それは黄金比。

赤紫の混ざった光沢の強い緑色が一般的とされる。
それは黄金虫。

冗談はさておき「黄金律」という言葉の響きに、あなたはどのような印象をお持ちでしょうか?

そもそも「黄金」。文字通り「金」や「金銭・金貨」を指す言葉ですが、他に「価値のある貴重なもの」の意でも使われるこの言葉。改めて「黄金律」を少し詳しくみてみます。

絵に描いたような自己中な「あの人」、未だ学生気分の抜けない「あいつ」への特効薬にぜひ。
もちろん、自戒の念も込めて。





黄金律とは?


黄金律とは、多くの宗教や哲学において説かれている「人にしてもらいたいと思うようなことを自らしなさい」という教え・規律・ルールのこと。

最も有名とされるのが、キリスト教の根本原理として尊重されるイエス・キリストのこの言葉。

「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」(『マタイによる福音書』7章12節)

欧米で「黄金律(Golden Rule)」言えば、一般的にこのイエス・キリストの言葉を指すと言われていますが、世界的にみると、黄金律の教えはそれぞれの信仰に紐付いているようです。

■ 孔子(論語)

「己の欲せざるところ、他に施すことなかれ」

■ ユダヤ教

「あなたにとって好ましくないことをあなたの隣人に対してするな。」
「自分が嫌なことは、ほかのだれにもしてはならない」


■ イスラム教

「自分が人から危害を受けたくなければ、誰にも危害を加えないことである。」

■ ヒンドゥー教

「人が他人からしてもらいたくないと思ういかなることも他人にしてはいけない」

・・・

ユダヤ教から派生したキリスト教。さらにキリスト教から派生したイスラム教。このユダヤ教・キリスト教・イスラム教は「姉妹宗教」とも呼ばれ、元々崇める神の存在は同一の宗教。

この3宗教の「黄金律」のみならず、起源の異なるヒンドゥー教や孔子の論語においても、同様の教えを説いている「黄金律」。

宗教は異なれど、同じ原理原則を説いているからこそ、万人に広く言い伝えられてきた「価値ある貴重な規律」。信仰心の有無以前、「人として」の部分を諭したこの規律が「黄金律」というわけですね。

黄金律における「金の教訓(教え)」と「銀の教訓(教え)」とは?


キリスト、孔子、そしてユダヤ教・ヒンドゥー教・イスラム教の「黄金律」をもう一度見比べてみてください。微妙な違いにお気付きでしょうか?

・・・

決定的な違いは、「肯定(しなさい)」と「否定(してはならない)」、この違い。

双方は表裏一体で、どちらも重要。
双方を合わせて「黄金律」と呼ぶケースが一般的ですが、一方で、「肯定(しなさい)」を黄金律(金の教訓・教え)、「否定(してはならない)」を銀の教訓・教えと、分けて呼ぶケースもあります。

金と銀。そう聞くと当然「金」の方が格上に映りますが、信仰心とは疎遠な日常生活を顧みる限り、意外に「銀の教訓・教え」に接する機会の方が多いようにも感じます。

本来、「黄金律」は「人として」を説く普遍的な教え。
まさか、キリストが見返りを求めるために説いた教えとは誰も思わないはず。

ところが、現代社会における信仰心とは疎遠な「金の教訓・教え」は、得てしてこんな邪念が伴うことが多々。

・ギブアンドテイク、いわゆる「見返り」を求める。
・好感度アップ目的、いわゆる「偽善者」を装う。
・個性の時代がゆえ、「小さな親切、余計なお世話扱い」される。など。

無償の愛などという言葉がありますが、真の「黄金律」は「与える愛」「見返りを求めない愛」であるとも言われています。宗教の説く「黄金律」と、セミナー講師の説く「黄金律」の決定的な違いかもしれません。

一方の「銀の教訓・教え」。今も昔も、どこの家庭でもよく聞かれるこんな言葉。

「ひとさまにだけは迷惑掛けるな!」的な。

これ、まさに「銀」の代表格ですね。一方、最近聞かなくなった言葉。

「一日一善!」「困ってる人を見かけたら助けましょう!」的な。

こちらは、どちらかというと「金」の部類。筆者の周りだけかもしれませんが、あまり耳にしなくなった気がします。

改めて個性の時代。人との関わりが希薄になりつつある現代。ざっくばらんに言えば、隣の人が何を考えているのか全く分からなくなってしまった時代。

金の教訓より銀の教訓が重宝がられる理由がそこにあるように感じた次第です。

朝礼ネタとしての「黄金律」(朝礼スピーチ実例)


朝礼スピーチで突然「無償の愛」を語り始めてしまうと、宗教の勧誘か何かと勘違いされかねませんので、「黄金律とはっ!」と熱い説明に終始するよりは、サラッと説明した上で、自らの体験話へと展開された方が聞き手の共感を得やすいと思います。

例えばこんなスピーチ実例。
黄金律って、ご存知でしょうか?

聞いたことがあるという方も多いと思いますが、この「黄金律」というのは、「人にしてもらいたいことを自らする」という人としての原理原則を説いた教え・ルールのことなんですね。
(「黄金律」の説明はこの程度で十分だと思います)

「人にしてもらいたいことを自らする」。
(聞き手に印象付けるため繰り返します)

とは言え、私自身日常を振り返ってみると、どうしても自分中心になりがちで、実際に「人にしてもらいたいことを自らしているか」と尋ねられると、なかなか答えに窮するものです。
(理想は分かっていても現実は… と身近な話に切り替えます)

そういえば先日、こんなことがありました。・・・
(以下、あなたの身近な経験談をもとにアレンジしてみてください)

・・・

以下、どんな方が頭に思い浮かびますか?

・いつも売れている、あの営業マン
・部下からの信頼に厚い、あの先輩
・よく叱られるけど憎んだことのない、あの上司
・今でも決して忘れることのない、あの先生
・あなたの身の回りにいる人気者の、あの人


その多くの方が「黄金律」の実践者かもしれません。
実践と言っても大事なのは「無意識に」です。
意識的にやっている人は先述の通り、長くは印象に残らないと思います。

黄金律。ホント言うは易しです。でも習慣化できれば最高です。



 

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コメントは2件です

  1. 月ノ光 より:

    以前にナポレオンヒルの本で「黄金律」の勉強をしたので、かなり良い復習となり、また頭に植え付けることができました。

    人生においてとても大切なことですよね。
    また見に来ようと思います!

    by 月ノ光

  2. 店長(管理人) より:

    月ノ光さん

    コメントありがとうございます。

    あの分厚い「思考は現実化する」を勉強されたんですね^^
    たしか「17のゴールデンルール」でしたでしょうか?

    > 人生においてとても大切なことですよね。

    仰る通りです。
    でも、実践となるとなかなか…

    黄金律。改めて「知っていること」と「出来ていること」の違いを思い知らされますね。

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