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【朝礼ネタ】メラビアンの法則「言葉が7%」の誤解と真実

読了までの目安時間:約 5分

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【朝礼ネタ】「メラビアンの法則」=「話の内容よりも見た目が重要」= 誤解?


こうして世界は誤解する――ジャーナリズムの現場で私が考えたこと
今回の朝礼ネタは「メラビアンの法則」。

メラビアンの法則。

朝礼等のスピーチ、また日常会話においても、たびたび登場する法則、
聞いたことがある方も多いと思います。

アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが1971年に提唱、
別名、「3Vの法則」「7-38-55ルール」とも呼ばれる法則。

●  7% が ‘Verbal’ (言語情報:言葉そのものの意味・話の内容等)
38% が ‘Vocal’  (聴覚情報:声のトーン・速さ・大きさ・口調等)
55% が ‘Visual’ (視覚情報:見た目・表情・視線・しぐさ・ジェスチャー等)


一人歩きを始めた「メラビアンの法則」


メラビアンの実験結果から算出された「この数字」が一人歩きを開始。やや暴走気味に。
さらに都合の良い解釈を重ね、日本ではいわゆる俗流解釈が広く知れ渡ったと言われています。

「見た目が一番重要」「話の内容よりも喋り方のテクニックが重要」という“誤解”です。

ウィキペディアにはこう書いてあります。





この内容が次第に一人歩きをし、この法則から「見た目が一番重要」あるいは「話の内容よりも喋り方のテクニックが重要」という結論が導き出されると言う解釈が有名になっている。就職活動の面接対策セミナー、営業セミナー、自己啓発書、話し方教室などでこの解釈がよく用いられる。

ただしこの実験は「好意・反感などの態度や感情のコミュニケーション」において「メッセージの送り手がどちらとも取れるメッセージを送った」場合、「メッセージの受け手が声の調子や身体言語といったものを重視する」という事を言っているに過ぎない。
よって単に事実のみを伝えたり要望をしたりするコミュニケーションの場合には触れておらず、コミュニケーション全般においてこの法則が適用されると言うような解釈はメラビアン本人が提唱したものとは異なるもの(通俗心理学)である。

ウィキペディア「メラビアンの法則」 より)

メラビアンが行った実験は、「視覚」「聴覚」「言語」それぞれ矛盾した情報が与えられた場合に、
聞き手がどれを重要視し、話し手の感情や本心を判断するのかという内容。

例えば、「笑いながら叱る」とか、「浮かない表情で褒める」とか。

⇒前者は、話し手が笑っている以上「叱りの言葉」よりも「笑い」が優先され、聞き手は反省しない。
⇒後者は、浮かない表情の与える印象が強く「褒め言葉」が伝わらず、聞き手は落ち込む。

といった具合に、矛盾の中では『 言葉視覚・聴覚 』が成立する。
簡単に言えば、そんな感じの実験だったようですね。

メラビアン本人も自身のウェブサイトで、俗流解釈の一人歩きについて言明しています。
(参考 ウィキペディア「メラビアンの法則の誤解」

繰り返しとなりますが「矛盾が前提」の実験であったことが肝のようですね。
ところが、「7-38-55」という具体的数値であったり、「3V」という語呂であったり。
いかにもセミナー講師が好みそうなネタですからね。

そして、磨きのかかった「メラビアンの法則(誤)」は、今でも現役で活躍しているようです。

「人は見た目が9割」

 メラビアンの法則の俗流解釈をベースに題名がつけられたという
 この書籍が100万部を超えるベストセラーになったというのも、
 何だか皮肉な話ですね。読まれた方のレビューが実に微妙です。
 (画像クリックでレビューがご覧頂けます)

 まさに、内容よりも見た目(タイトル)で売れた本なのでしょうか?


「メラビアンの法則って知ってる?」と聞かれたら・・・


または、「スピーチって、話の内容自体は7%しか伝わってないんだよ!(自信満々)」

うーん、困りますね。
一から全部説明してあげるのも面倒ですし、「へー、そーなんだー!(驚いた顔)」も
相手が知人なら、後々失礼にあたりますからね。ところで…

地震雷火事おやじ。

・・・。

突然、すみません。

地震雷火事おやじの「おやじ」って、「親父」じゃないって聞いたことありますか?
実はこれも、言葉の一人歩き・暴走の一例。興味のある方はこちらをどうぞ。

雑学 トリビア 豆知識 会話ネタに最適の「勘違い・思い違い」

・・・

最後に話が脱線しましたが、改めてメラビアンの法則。
あなたは、正しい解釈されてましたか?

メラビアンの法則自体を朝礼ネタにするか、あるいは、
メラビアンの法則を正しく意識して別のネタを披露するかは、あなた次第です。



 

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コメントは8件です

  1. 匿名 より:

    結局どおゆうこと?

  2. 店長(管理人) より:

    お名前未入力さん

    コメントありがとうございます。
    ごもっともなご意見だと思います。

    簡単にまとめてしまえば、メラビアンの法則は、「本来の解釈」と「現代の解釈」に違いがあるという話なわけですが、確かに、ちょっと分かり辛いですね。

    ・「本来の解釈」… 限られた条件下でのみ成立する法則
    ・「現代の解釈」… 条件に関係なくコミュニケーション全般において成立する法則

    といったところでしょうか?

    記事内で紹介させて頂きました『ウィキペディア「メラビアンの法則の誤解」』がとても分かりやすいと思います。

  3. こども より:

    もっと、優しく分かりやすくかみくだいでおしえてぐださい。

    これ以上言い方無いなら諦めます。
    ごめんなさいm(_ _)m

  4. 店長(管理人) より:

    こどもさん

    コメントありがとうございます。
    返信が遅くなりましてすみません。

    >もっと、優しく分かりやすくかみくだいでおしえてぐださい。

    どの部分が分かりづらいかにもよると思いますので、
    余計に分かりづらくなってしまったら、こちらこそごめんなさいm(_ _)m

    まず、こちらのニュアンスは伝わりましたでしょうか?

    【正】メラビアンの法則は、限られた条件のもとでのみ成立する
    【誤】メラビアンの法則は、コミュニケーション全般において成立する

    次に、この限られた条件を、ウィキペディアから引用してみます。

    重要なことは、それぞれの研究において、メラビアンは①感情や態度(すなわち、好意・反感)の伝達を扱う実験を行ったことである。つまり単に事実のみを伝えたり要望をしたりするコミュニケーションの場合には無関係である。

    加えて、メッセージの受け手が声の調子や身体言語といったものを過度に重視するのは、②メッセージの送り手がどちらとも取れるメッセージを送った状況でのみ発生することである。

    ③非言語コミュニケーションの占める合計が93 %に及ぶのは、言っている言葉(言語)と、とっている口調や表情(視覚、聴覚)に矛盾が発生する場合のことである。

    少々強引ですが、下線の部分だけを簡単にまとめてみるとこんな感じでしょうか。

    感情の伝達を伴うコミュニケーション(①)において、あいまいな伝え方(②)や、「言語」「視覚」「聴覚」にそれぞれ矛盾がある伝え方(③)をした場合。

    最初に①については、上の引用内にある通り、事実のみを伝える場合は無関係とありますので、例えば「今日は1月1日です」という事実を、どれだけ感情を込めて伝えようが、棒読みで伝えようが、「言語」(=今日が1月1日であるという内容)が優先されるわけですね。

    続いて②③の具体的なケースとしては、記事の中に書かせて頂きました「笑いながら叱る」や「浮かない表情で褒める」などが挙げられると思います。この場合…

    前者は、話し手が笑っている以上「叱りの言葉」よりも「笑い(笑顔・笑い声)」が優先され、聞き手は反省しないことが多い。
    後者は、「浮かない表情」の与える印象が強いため「褒め言葉」が伝わらず、聞き手は落ち込む可能性が高い。

    実際に自分が聞き手の気持ちになって想像してみると分かりやすいかもしれませんね。
    確かにこのケースでは、反省もしなければ、不安になりそうです^^

    というわけで、感情の伝達(上の叱るや褒めるなど)において、「言語」「視覚」「聴覚」にそれぞれ矛盾があった場合は、重視される比率が『「言語」<「視覚」「聴覚」』となる傾向があり、メラビアンはそれを、実験を経て数値化したわけですね。

    その数値が改めて、こちら。

    「言語」: 言葉そのものの意味・話の内容等・・・・・・・・・ 7%
    「聴覚」: 声のトーン・速さ・大きさ・口調等・・・・・・・・38%
    「視覚」: 見た目・表情・視線・しぐさ・ジェスチャー等・・・55%

    以上、かみくだいたつもりが、ただただ長くなってしまい、すみませんでした。
    少しでも参考になりましたら、嬉しいです。

  5. おぜう より:

    そういう実験からなのか。
    私の講師も誤解しているようだ。

  6. 店長(管理人) より:

    おぜうさん

    コメントありがとうございます。

    記事でも触れましたが、メラビアン本人も
    俗流解釈の一人歩きについて言明しているようですね。

    とは言え、実験内に限らず、普段の何気ない会話においても
    「見た目」の優劣や「素振り」の有無で、「話の内容」の伝わり方が
    変わってくるのも事実です。

    そんな中、誤解ばかりを主張したところで、
    相手の気分を害するだけかもしれません。

    ですので、現代風の解釈を「誤解」ではなく「意訳」「派生」位に
    捉えた方が、波風立てずに済むかもです。

    講師の先生に楯突くのもアレですしね^^

  7. はあああああむ より:

    では具体的にどのようにすれば、印象は変わるのでしょうか
    教えてください!!!!!!!
    お願いします!(-_-)/~~~ピシー!ピシー!

  8. 店長(管理人) より:

    はあああああむさん

    コメントありがとうございます。
    なかなか難しいご質問でしたので、返信が遅くなり申し訳ありません。

    正直、「印象を変える方法」は私自身も教えてほしいくらいです(笑)

    はあああああむさんが、相手にどう思われたいかが具体的に決まっているようでしたら、その「具体像」を演じきることで、ひとまず達成かと思います。

    ですが、漠然と印象を変えたいといった場合、「言語」「聴覚」「視覚」のどれを変えれば一番印象が変わるかと聞かれると、そもそも印象は相手が決めることですので、非常に難しい問題ですね。

    ●  7% が ‘Verbal’ (言語情報:言葉そのものの意味・話の内容等)
    ● 38% が ‘Vocal’  (聴覚情報:声のトーン・速さ・大きさ・口調等)
    ● 55% が ‘Visual’ (視覚情報:見た目・表情・視線・しぐさ・ジェスチャー等)

    記事では「誤解」について書きましたが、純粋にこの割合だけに注目してみると、主観ですが、それぞれを変えることで、それぞれの数字に比例した効果が得られそうな気もします。

    ● 言語情報を変える ⇒ 普段遣わない言葉を使う、方言を披露
    ● 聴覚情報を変える ⇒ 突然奇声を発してみる、超早口に挑戦
    ● 視覚情報を変える ⇒ あり得ない服装で登場、突然丸刈り

    どれも、相手から見ればインパクト十分な印象変化かとは思いますが(苦笑)、話す前に伝わるのは「視覚」のみですので、3つの情報に優劣をつけるとすれば、やはり「見た目」の変化が、一番大きいように思います。

    ご質問の答えになっておらず恐縮ですが、はあああああむさんの変化に期待します。

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