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【朝礼ネタ】頭虫(ユスリカ)の正体は蚊じゃない!?なぜついてくる?

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【朝礼ネタ】「頭虫」はなぜついてくるの? 正体・正式名称は?


頭虫今回の朝礼ネタは「頭虫」。

頭の上や周りに群れを成してウジャウジャ飛び交う虫の大群。そう、通称「頭虫(あたまむし)」。

誰に教わったでもなく「うわっ、頭虫来た!」とその名を無意識に使っている人も多いのではないでしょうか。

この頭虫が群がった、いわゆるウジャウジャ状態のことを「蚊柱(かばしら)」と呼びますが、多くの場合が交尾目的なんだそう。

そして、この頭虫。蚊と勘違いされている方も多いようですが、良く知る「蚊」とは異なる昆虫で、人を刺すことはありません。では、頭虫の正体は? なぜ移動してもついてくる? など、簡単に紹介します。





頭虫の正体は?正式名称は?


まず、頭虫の正式名称は「ユスリカ」。漢字で書くと「揺蚊」。
幼虫が体を揺するように動かすことからその名が付いたと言われています。

全国的に冬場を除いた様々な時期に見られ、主な発生時期は、4月~5月頃及び9月~10月頃。

名称に「カ」と付いているものの、いわゆる人を刺す「蚊」とは科の異なる昆虫です。「ユスリカ」も「蚊」も同じハエ目(もく※)の昆虫ですが、ユスリカはハエ目のユスリカ科、蚊はハエ目のカ科に属します。「か」ばかりで恐縮です。
(※生物の分類は大きく分けて上から「界」「門」「網」「目」「科」「属」「種」)

通称「頭虫」、正式名称「ユスリカ」の生態については、ウィキペディアより引用します。
成虫はカ(蚊)によく似た大きさや姿をしているが、刺すことはない。またカのような鱗粉も持たないため、カと見誤って叩いても、黒っぽい粉のようなものが肌に付くことはない。しばしば川や池の近くで蚊柱をつくる。

(中略)

蚊柱は、1匹の雌と多数の雄で構成されている。これは群飛(swarming)と呼ばれる。蚊柱が形成される理由は交尾のためで、成虫は交尾を済ませ産卵を終えるとすぐに死ぬ成虫の寿命は長くても1-数日ぐらいである。また、成虫は口器が無く消化器も退化して痕跡化しているので、一切餌を摂る事ができない

ウィキペディア「ユスリカ」より 】

あの群れは、逆ハーレム状態で飛行してたんですね。

一方、オスのみで構成されている蚊柱にメスが飛び込み交尾を行うといったケースや、メスのみで構成されているケースもある等、その生態についてはいまだ不明瞭な点も残されているようです。

いずれにせよ、後半の生涯があまりにも切ないです。

頭虫はなぜ移動してもついてくる?


ユスリカは、一番近くて高いものを目印にして蚊柱を作るという習性があると言われています。

子供の頃、頭虫のなすり付け合いごっこみたいな遊び方をした記憶があるのは筆者だけでしょうか?
比較的背の高かった筆者の頭上は、周囲の友人の分まで譲り受け、すごいことになっていました。

・・・

遊びなのかいじめなのか、今思うと微妙ですが、懐かしい思い出です。

一方で、人間が吐き出す二酸化炭素を感知して寄って来ているという説もあり、また、頭虫を吸い込んでしまうことでアレルギー症状を引き起こす事例もあるようですので、くれぐれも安易な悪ふざけはお控えください。

朝礼ネタ・会話ネタとしての「頭虫」


今回の「頭虫」や、5月~6月あたりに出没する「小さくて真っ赤なクモのような虫(参考記事)」などは、季節特有の会話ネタとして重宝しますが、朝礼でそのまま話すネタとしては少々無理がありそうです。

朝礼スピーチなど多数の聞き手に対し、1人の話し手が一方的に話をする場合は、まず身近なネタで1人でも多くの聞き手の共感を集め(いわゆる「つかみ」)、それから本題を展開した方が、スピーチ全体の関心度や理解度を高めることが出来ます。

たとえば今回の「頭虫」。

【つかみ】

いやぁ、頭の上に虫が群がる季節になりましたねー。
それにしてもあの頭虫、こっちが移動しても、なんでついてくるんでしょうねー。
みなさんも疑問に感じたこと、ありませんか?
(共感を誘う)

・・・

気になってちょっと調べてみたらですね、どうやらあの頭虫。
一番近くて高いところに集まる習性があるんだそうですね。

もう1つ、あの頭虫。蚊と間違えられることが多いようですが、実は蚊ではなくユスリカという昆虫で、人を刺すことはないそうです。

今まで「刺されたらヤだな」と逃げ回ってましたが、そこまで過剰反応しなくてもいいことが分かりました。とは言っても、ヤなものはヤですよねー。すみません、朝からこんな話で。
(ちょっとした雑学で関心を高める)

・・・

季節柄、「虫の話題」を例に挙げましたけど、こんなふうに「知っているようで知らないこと」って、身の回りに結構あふれているものです。

で、実際、それを知ることによって、今までいかに無駄な労力を払っていたか、余計な心配をしていたか、そういったことが見えてきたりすることがあります。

そういえば、この前こんなことがありました。
(本題への関連付け)

・・・

【本題】

この前、新人の○○君がコピー機の前で、困った顔で立ち尽くしていました。
どうしたの?と声を掛けるとですね・・・


一見、朝礼に似つかわしくなさそうなネタも、聞き手の共感を得るための「つかみ」として取り入れてみることで、本題にスーッと入りやすい流れを作ることができたりします。

実際に、あなたが聞く側の立場として、いきなり本題を聞かされた場合と、つかみで共感を得てから本題を聞いた場合との違いを、想像してみてください。「聞く姿勢」や「話の理解度」に多少なり変化があると思います。

持ち時間が少なく、簡潔なスピーチを求められた場合には必要ないかもしれませんが、持ち時間を持て余してしまいそうな時には、ぜひ「つかみ」を意識してスピーチを構成してみてください。

ちなみに「蚊柱」という言葉は夏の季語。
有名なところでは正岡子規が『夕立の来て蚊柱を崩しけり』という句を詠んでいます。ご参考まで。


 

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